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2003/1/15 
三菱自動車/ラリーアート・パリダカ速報:
第12レグレポートをご送付いたします。

・三菱自動車/ラリーアート・インターネット速報
 (以下のホームページでご覧になれます)
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/

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             ◆パリダカ動画配信中!!◆

       増岡選手のパジェロエボリューションの激走シーンや
     キャンプ風景などアフリカからの最新映像を随時お届けします
           
          「増岡選手食事風景」を配信中です!

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/index.html

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          ◆増岡選手音声メッセージ配信中!!◆

       パリダカの現場から増岡選手の生の声をお届けします!

    http://web1.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/masuoka/index.html

         ※再生にはWindows Media Playerが必要です

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             2003年ダカールラリー
              [第12レグレポート]
              1月15日(水)発行

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         1月14日(火)第12レグ・SS12結果
           シワ(エジプト)〜シワ(エジプト)
 リエゾン57キロ〜SS341キロ〜リエゾン47キロ/総走行距離445キロ


           03年パリダカ、後半戦スタート
         三菱ラリーアートチーム トップ4を独占
    「チームATS三菱ラリーアート」ペテランセル総合1位を堅持
   「チームENEOS三菱ラリーアート」増岡浩、24分18秒差の2位


           総合成績(第12レグ終了時・暫定)
マルセイユから5,757キロ走破、シャルムエルシェイクまであと2,819キロ

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)  タイム

  1 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)
                            30時間58分30秒
  2 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)24分18秒
  3 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)     2時間25分45秒
  4 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)     2時間38分03秒
  5 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)    2時間51分45秒
  6 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)   3時間21分40秒
  7 S・アンラール    VW・ターレック(2)   3時間59分21秒
  8 A・バタネン     日産ピックアップ(2)   5時間28分19秒
  9 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)   6時間54分16秒
 10 J−L・モンテルド  三菱パジェロ(2)     7時間20分51秒
 11 J−P・ストルゴ   メルセデスML430(1) 8時間12分55秒
 12 K・コルベルグ    三菱パジェロ(2)     8時間38分56秒
 13 L・アルファン    BMW・X5(2)     9時間13分18秒
 14 T・ドゥラベルニュ  日産ピックアップ(2)   9時間28分37秒
 15 J−J・ラテ   トヨタ・ランドクルーザー(1) 9時間55分35秒
 26 浅賀 敏則    トヨタ・ランドクルーザー(1)14時間37分32秒
 48 尾上 茂       スズキ・エスクード(2) 25時間58分20秒

 日本時間15日午前6時入電
 1位のタイムは第2レグSS2からのSS合計所要時間とペナルティーの合計、
 2位以下のタイムはトップとの差
 (1)=プロダクション部門、(2)スーパープロダクション部門


             第12レグSS成績(暫定)

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)   タイム

  1 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)
                             3時間04分17秒
  2 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2) 7分46秒
  3 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)        16分45秒
  4 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)        18分35秒
  5 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)      22分28秒
  6 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)       22分47秒
  7 L・アルファン    BMW・X5(2)        24分02秒
  8 A・バタネン     日産ピックアップ(2)      25分08秒
  9 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)      25分53秒
 10 S・アンラール    VW・ターレック(2)      31分37秒
 25 浅賀 敏則     トヨタ・ランドクルーザー(1)1時間24分52秒
 55 尾上 茂       スズキ・エスクード(2)  3時間06分16秒

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 2003年ダカールラリー(正式名称テレフォニカ・ダカール2003/通称パリ
ダカ)は1月14日(火)競技を再開、後半戦がスタートした。1月1日にフランス
・マルセイユをスタートした競技車は343台(2輪162台、4輪130台、カミ
オン51台)。シワ(エジプト)までのサバイバルラリーに勝ち残った競技車数、2
輪108台、4輪71台、カミオン32台、合計211台が19日(日)ゴールのエ
ジプト・シャルムエルシェイクを目指す。
 1月14日(火)、エジプト初のステージとなるシワからのループコース第12レ
グ445キロ(うちSS=競技区間341キロ)を行った。「チームENEOS三菱
ラリーアート」の増岡浩(三菱パジェロエボリューション)はSSでトップに7分4
6秒遅れの2位タイム、総合では首位との差が24分18秒に広がったものの総合2
位はキープした。「チームATS三菱ラリーアート」のステファン・ペテランセル(
フランス、三菱パジェロエボリューション)がSSトップタイム、通算30時間58
分30秒で総合首位。
 「チームENEOS三菱ラリーアート」のジャンピエール・フォントネ(フランス、
三菱パジェロ)は増岡に次ぐSS3位タイムで、ついに総合3位にアップ。表彰台圏
内に到達した。「チームATS三菱ラリーアート」のミキ・ビアシオン(イタリア)
もSS4位タイムで総合4位にアップ。総合5位には三菱ストラーダのカルロス・ス
ーザ(ポルトガル)が上がり、ついにトップ5を三菱車が独占した。 


■ペテランセル、フルアタック!増岡に7分46秒の差をつけてSSトップタイム!
 パリダカ、2輪、4輪両部門制覇を狙う

 首位のペテランセル、追う2位の増岡。増岡と3位フォントネとの差は総合で2時
間以上に開いており、この2台だけ連日別次元の激しい戦いを繰り広げている。
 ペテランセルはこの日勝負に出た。途中路面のコブで、激しいジャンプの繰り返し
の中、右側の車輪だけで立って、あやうく転倒か?というシーンも見られた。ループ
SSを出だしから全力でフラットアウト。この選択が吉と出て、SSでは増岡に7分
46秒勝ち、トータルで増岡との差を24分18秒まで広げることができた。後半最
初のSSでペテランセルが華々しくトップタイムを飾り、ここまでの11カ所のSS
で三菱ラリーアートチームが落としたのはわずか1カ所だけ。「今日は整備がきっち
りすんで新しくなった車で走りました。メカニックがパーツを全部取り替えてくれて
いますから、限界までフルアタックすることにしました。自分たちが全開で走れば、
後ろのヒロシに追いつく隙は与えないはずです。多少リスクはありましたが、とにか
く一日中全開です。ところどころ大砂丘で派手にジャンプしてしまって、ちょっと危
ないなと思いましたけど、とにかくフラットアウトしました。今日ついた差は小さな
ものですが、この積み重ねは大きなものになるわけです。昨夜、ミーティングでパト
リック・ザニロリ(85年パリダカ、三菱パジェロで優勝)が砂丘で注意するように
促していましたが、自分にとっては全く問題なかったですね」。

 増岡もペテランセルのスピードにうならざるを得なかった。コ・ドライバーのアン
ドレアス・シュルツも言う。「私たちも負けないぐらい速かったんですが、それにし
てもステファンの出したタイムは信じられないものでした。タイヤの空気圧のちょっ
とした加減もあったんでしょうが、今日は彼がリスクを覚悟で挑んだというのも大き
いでしょう。我々も一度大きなジャンプをしてしまいましたが、大丈夫でした。明日
からはちょっとセーブして走るべきでしょう。リスクを負うのが正しいとは思えませ
んから。メカニックがこなしている膨大な仕事を危ない走りで無駄にしたくもありま
せんし」。


■フォントネ、ビアシオン、スーザそれぞれ順位上げる

 フォントネは大砂丘でのジャンプで着地の際、衝撃が強すぎて車のフロント部分を
破損してしまったが、SS3位タイムで到着。前のレグで総合3位にいたグレゴワー
ル・ドメビウス(ベルギー、BMW・X5)がトラブルで遅れたこともあり、総合で
も3位に順位を上げた。「砂丘でジャンプ、着地したときに大きな衝撃があって、フ
ロントをぶつけてしまいましたが、とりあえず大丈夫です。ドメビウスがトラブルに
遭ったのは気の毒ですが、それもこのラリーでは運命のなせるわざと言いますか、ツ
キと言いますか、勝負を決める重要な要素です」。
 ビアシオンも順位を一つ上げて総合4位となった。また、三菱ストラーダのスーザ
が順位を一つあげて総合5位と大健闘している。「砂丘のてっぺんでスタックして3
〜4分使ってしまいました。バイクのトレールの跡を追って砂丘を登ったのですが、
前の車のわだちがずいぶんできていて手こずりました。と言うのも、前の車が砂丘を
越えるスピードが自分のとは全然違うからです。今朝のタイヤチョイスのせいもあっ
てスピードがそんなに出なかったですから」とスーザ。この日はシワから出てシワに
戻るループコースで、休息日も含め3日間シワに滞在するラリーを目当てに、ツアー
客など大勢がラリー見物に来ていたが、「今日はたくさんお客さんがきてましたね」
とスーザはにこにこしていた。


■スペイン、ブラジル、ドイツ、フランスと世界各国のドライバーが
 三菱パジェロで活躍

 プライベーターたちも頑張っている。スペイン人のホセルイス・モンテルド(三菱
パジェロ)はプライベーター中での首位を守りつつ、総合でもついに10位にランク
インした。クレーベル・コルベルグ(ブラジル、三菱パジェロ)も総合12位。三菱
チャレンジャーに乗るジャンフランソワ・ギノー(フランス)が総合20位。女性ド
ライバーのアンドレア・メイヤー(ドイツ、三菱パジェロ)は総合21位。トップ2
0まであと一歩だ。


■BMWのドメビウスがトラブルで後退

 休息日前日のSSで牽引されてようやくシワに着き、総合11位まで順位を落とし
ていたユタ・クラインシュミット(ドイツ、フォルクスワーゲン・ターレック)はこ
の日68番手からのスタート。シワでエンジンを組み直し、新たにスタートを切った
この日、総合順位を9位まで戻した。
 トップグループのリタイアもあった。ボスのシュレッサーがリタイアした後も堅実
に走り続け総合8位にいたシュレッサー・フォードのホセマリア・セルビア(スペイ
ン)は、エンジントラブルで動けなくなりリタイア。
 前日まで総合3位に粘っていたグレゴワール・ドメビウス(ベルギー、BMW・X
5)は240キロ地点でステアリングとサスペンションを破損。アシスタントカーの
到着を待つことになった。
 また、日本の元F1ドライバー、片山右京(トヨタ・ランドクルーザー)は砂丘で
転倒。屋根が下になった状態で身動きできなかったが、幸いにも片山とコ・ドライバ
ーの両方にけがはなかった様子だ。


■15日は後半戦最長の569キロのSS

 1月15日(水)はシワを離れ、南東方向へ向かい、ダハラまで到達する第13レ
グ657キロ(SS569キロ)を走る。グレート砂漠を横切り、高さ100メート
ル以上にもなる「カテドラル砂丘」を越える。SS後半はエジプトの有名な白砂漠で、
天然の石灰岩の塔が立ち並ぶ谷を抜ける。増岡のナビ、シュルツの言葉を借りれば「
前半は今日と似たコースで、後半はそれより少し高速になる」ということだ。


■“安全に行き過ぎました”増岡浩

 不発でした。安全に行き過ぎました。リスクを避けろ、と言う指示もあり、自分で
もそう思っていましたので、ちょっと弱気でしたか。帰ってきてみるとステファンも
フォントネもフロント部分の下が曲がるほど、砂丘に当てています。目一杯走ったと
いうことでしょう。2人ともぐちゃぐちゃのフロントです。砂丘は先がストンと落ち
ているところも多かったので、速すぎると飛んでしまいます。リスクを避けて走ると
なると、どうしてもアクセルを緩めないといけません。終わってみると安全に走りす
ぎたかもしれません。しかし、車は壊していないし、大差を付けられた訳でもありま
せん。明日は500キロ以上SSがありますから、後半戦のヤマでしょう。リスクの
ない範囲で、出来るだけ走ってみます。ほかのチームには完全に差をつけていますか
ら、今リスクを覚悟で走るのは、チームのためにもならないと思います。でもベスト
を尽くします。チャンスはまだあるんです。

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次回のパリダカレポートは1月16日(木)発行。第13レグレポートを
お届けします。

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■テレビ放映予定

◇NHK
・「おはよう日本」
 1月16日(木)6時台のニュースで放映。

◇テレビ東京(全国6局ネット※)
 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送
・スポーツニュース「激スポ!」
 1月15日(水)23時50分〜24時04分枠で放映。
 1月16日(木)24時00分〜24時14分枠で放映。

◇テレビ朝日
・「ニュースステーション」21時54分〜
 1月17日(金)パリダカミニ特集(約9分)。
 またスポーツコーナー枠でゴールまで毎日放映。
 ※土、日はのぞく

・14日に予定されていました日本テレビ「ニュースプラスワン」での放映は延期と
なりました。

        ◆番組は予告なく変更される可能性があります◆

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2003年ダカールラリー公式サイト
http://www.dakar.com/

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     三菱チームの詳細情報は、以下のホームページでご覧頂けます

           http://www.ralliart.co.jp
    http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/index_j.html

  また、ラリー中の写真が下記のホームページよりダウンロード可能です。
              ご利用ください。

http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/03dakar_j/photo/index.html

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           三菱自動車/ラリーアートi-news

 携帯電話(ドコモのi-mode)でパリ〜ダカールラリーニュースがご覧になれます。
  外出先からも三菱自動車/ラリーアートのパリダカ速報をお楽しみ下さい!

              携帯電話対応URL

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/i/

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お問い合わせは下記にお願いします。

(株)ラリーアート :須賀 Tel:03−5232−7682
2003/1/14
三菱自動車/ラリーアート・パリダカ速報:
休息日レポートをご送付いたします。

・三菱自動車/ラリーアート・インターネット速報
 (以下のホームページでご覧になれます)
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/

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       増岡選手のパジェロエボリューションの激走シーンや
     キャンプ風景などアフリカからの最新映像を随時お届けします
            1月9日第8レグの映像配信中!

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/index.html

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          ◆増岡選手音声メッセージ配信中!!◆

       パリダカの現場から増岡選手の生の声をお届けします!

    http://web1.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/masuoka/index.html

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             2003年ダカールラリー
               [休息日レポート]
              1月14日(火)発行

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              1月13日(月)休息日


     03年パリダカもあと6日 ゴールまであと3,264キロ
             14日からエジプトで後半戦
             三菱ラリーアートチーム盤石
      「チームATS三菱ラリーアート」ペテランセル総合1位
   「チームENEOS三菱ラリーアート」増岡浩16分32秒差の2位
          フォントネ、ビアシオンは総合4位、5位


         前半戦終了時 三菱ラリーアートチーム成績
  第1レグ〜第11レグ(走行距離5,312キロ/SS距離3,264キロ)

■1月1日 第1レグ
 マルセイユ(フランス)〜ナルボンヌ(フランス)  

 増岡 浩      SS3位

 S・ペテランセル  SS2位

 J−P・フォントネ SS6位

 M・ビアシオン   SS4位


■1月2日 第2レグ
 ナルボンヌ(フランス)〜カステリヨン(スペイン)

 増岡 浩      総合3位
           SS3位

 S・ペテランセル  総合1位
           SS1位

 J−P・フォントネ 総合9位
           SS9位

 M・ビアシオン   総合6位
           SS6位


■1月3日 第3レグ
 カステリヨン(スペイン)〜バレンシア(スペイン)

 増岡 浩      総合2位
           SS1位

 S・ペテランセル  総合1位
           SS2位

 J−P・フォントネ 総合9位
           SS10位

 M・ビアシオン   総合4位
           SS5位


■1月4日 移動日
 バレンシア(スペイン)〜チュニス(チュニジア)/船


■1月5日 第4レグ
 チュニス(チュニジア)〜トズール(チュニジア)

 増岡 浩      総合3位
           SS7位

 S・ペテランセル  総合1位
           SS1位

 J−P・フォントネ 総合8位
           SS6位

 M・ビアシオン   総合6位
           SS8位


■1月6日 第5レグ
 トズール(チュニジア)〜エルボルマ(チュニジア)

 増岡 浩      総合1位
           SS1位

 S・ペテランセル  総合2位
           SS2位

 J−P・フォントネ 総合7位
           SS8位

 M・ビアシオン   総合5位
           SS5位


■1月7日 第6レグ
 エルボルマ(チュニジア)〜ガーダメス(リビア)

 増岡 浩      総合2位
           SS2位

 S・ペテランセル  総合1位
           SS1位

 J−P・フォントネ 総合12位
           SS22位

 M・ビアシオン   総合5位
           SS6位


■1月8日 第7レグ
 ガーダメス(リビア)〜ガート(リビア)

 増岡 浩      総合2位
           SS2位

 S・ペテランセル  総合1位
           SS1位

 J−P・フォントネ 総合11位
           SS6位

 M・ビアシオン   総合7位
           SS11位


■1月9日 第8レグ
 ガート(リビア)〜サバ(リビア)

 増岡 浩      総合2位
           SS1位

 S・ペテランセル  総合1位
           SS2位

 J−P・フォントネ 総合9位
           SS3位

 M・ビアシオン   総合8位
           SS11位


■1月10日 第9レグ
 サバ(リビア)〜ジッラ(リビア)

 増岡 浩      総合2位
           SS8位

 S・ペテランセル  総合1位
           SS3位

 J−P・フォントネ 総合6位
           SS2位

 M・ビアシオン   総合7位
           SS7位


■1月11日 第10レグ
 ジッラ(リビア)〜サリール(リビア)

 増岡 浩      総合2位
           SS1位

 S・ペテランセル  総合1位
           SS2位

 J−P・フォントネ 総合5位
           SS3位

 M・ビアシオン   総合6位
           SS4位


■1月12日 第11レグ
 サリール(リビア)〜シワ(エジプト)

 増岡 浩      総合2位
           SS3位

 S・ペテランセル  総合1位
           SS1位

 J−P・フォントネ 総合4位
           SS6位

 M・ビアシオン   総合5位
           SS9位

※第1レグSS1のタイムは第2レグ以降の総合タイムに含まれません

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            総合成績(第11レグ終了時)

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)  タイム

  1 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)
                            27時間54分13秒
  2 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)16分32秒
  3 G・ドメビウス    BMW・X5(2)     1時間31分47秒
  4 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)     2時間09分00秒
  5 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)     2時間19分28秒
  6 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)    2時間28分58秒
  7 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)   2時間59分12秒
  8 J−M・セルビア   シュレッサー・フォード(2)3時間22分59秒
  9 S・アンラール    VW・ターレック(2)   3時間27分44秒
 10 A・バタネン     日産ピックアップ(2)   5時間03分11秒
 11 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)   6時間08分23秒

 1位のタイムは第2レグSS2からのSS合計所要時間とペナルティーの合計、
 2位以下のタイムはトップとの差
 (2)スーパープロダクション部門

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 2003年ダカールラリー(正式名称テレフォニカ・ダカール2003/通称パリ
ダカ)は1月13日(月)、日程で決められた休息日を取り、各競技者が激戦の疲れ
を癒し14日(火)から始まるエジプト戦へ向けて鋭気を養う。総合ワンツーに加え、
チーム全4台がベスト5以内にいる三菱ラリーアートチームのドライバー達はいいム
ードで休養日を迎えた。
 「チームATS三菱ラリーアート」のステファン・ペテランセル(フランス、三菱
パジェロエボリューション)が通算27時間54分13秒の総合首位で、「チームE
NEOS三菱ラリーアート」の増岡浩(三菱パジェロエボリューション)は16分3
2秒差の2位。「チームENEOS三菱ラリーアート」のジャンピエール・フォント
ネ(フランス、三菱パジェロ)が4位、「チームATS三菱ラリーアート」のミキ・
ビアシオン(イタリア)が5位。ここまでの戦いで、各SS(競技区間)では1月1
0日第10レグのアリ・バタネン(フィンランド、日産ピックアップ)以外は全て三
菱ラリーアートチームがトップタイムを獲得。ラリーを完全に支配する形で終盤を迎
える。


■第11レグまでの激戦を振り返る

 序盤から増岡とペテランセルの一気打ちだった。ヨーロッパラウンドはペテランセ
ルがリードしていたが、アフリカに渡った後パリダカらしい最初のSSとなった1月
6日のトズール〜エルボルマ間の第5レグでは増岡が満を持してSSトップタイムを
取り、総合でペテランセルを逆転して首位に立った。翌7日の第6レグでは再びペテ
ランセルに首位を譲ったものの、その差はわずか49秒に過ぎなかった。
 8日のエルボルマ〜ガーダメス間の第7レグで増岡は痛恨のミスコース。これでペ
テランセルとの差が12分21秒に広がったものの、翌日の第8レグではSSでデッ
ドヒートを演じ、差を再び6分39秒まで詰めた。
 そして増岡の次の試練は10日サバ〜ジッラ間の第9レグ。硬い火山岩のコースを
高速で走るうち、タイヤに熱負担がかかり6回のパンクに遭ってしまった。増岡は1
1日の第10レグではSSトップタイムを叩き出し、ペテランセルとの間を2分詰め
たものの、12日の第11レグでまた2分の差をつけられという一進一退の展開とな
っている。

 三菱パジェロエボリューションは信頼性の高い車で、事実ペテランセルはここまで
ほとんどトラブルに遭うことなく走り続けてきた。「休息日はのんびりします。気持
ちを楽にしてよく寝ることです。それから終盤の戦略についてじっくり考えます。私
は砂漠が大好きですから、今回はチュニジアでもリビアでもエジプトでもずっと砂漠
の走行なので楽ですよ。もしブラックアフリカの道、やぶや木立のコースが得意なタ
イプのドライバーなら今回は大変でしょうがね。この2〜3日のコースはとても荘厳
で素晴らしい景色でした。敬虔な気持ちになりましたよ」ペテランセルは前半戦をこ
う振り返っている。

 追う増岡の立場は違う。「本格的に走り始めてから今日が初めての休みですから、
この後どう走るか、どう走れば勝てるのかじっくり考えたい。16分の差はあります
が、勝負はまだまだこれからです」と終盤の逆転のためあれこれ策を練っている模様
だ。

 フォントネは序盤砂にタイヤを取られ45分のタイムロスを喫したのが響いたが、
多くの参加車が脱落していったここ数日のリビア・ステージで、SS2位、3位タイ
ムを出し順位アップ。ベテランの力を見せつけた。「今年走ってみて、パリダカもず
いぶんスピード化したものだなと実感しています。確かに序盤のタイムロスは大きか
ったですが、ここ何日かはいいリズムに乗れています。この位置なら表彰台も可能だ
と考えていますよ」と話している。

 世界ラリー選手権(WRC)で2度チャンピオンになったビアシオンは初めての三
菱ラリーアートチームでの参戦。リビアではホイールのトラブルやナビゲーションの
間違いなどで試行錯誤しつつも好走を続けている。ビアシオンは抑え気味の走りに徹
し、あくまでも完走を目的としている。「パリダカではどの人も毎日何かトラブルが
起きるものですね。それこそパリダカが特別なレースだということなんでしょうね」
とビアシオン。「それでも自分の可能な限りはプッシュしています。ここまでトラブ
ルはたくさんありましたから、明日からは無事に行くといいと思っています」。ビア
シオンはまたこんな興味深い話をしていた。「スタートのころは、ラリースピードは
WRCほど速いわけがないと思っていたんです。でもそれは思い違いでした。このラ
リーでは、WRCなら最終日になってから初めてするような全力疾走を誰も彼もが毎
日するんですよ。びっくりして自分も毎日全力疾走しましたが、SSの距離は比べも
のにならないほど長くて、その間、ミスをしないためにずっと集中力を保っていなけ
ればならない。辺りを見るのでも、ざっと全体を見ながら、同時に見るべきところを
集中して見ることができなければならない。本当にすごいです」。

 チームにとっては、休息日が車をすみからすみまで本格的にチェックする機会でも
ある。「すべての車を徹底的に調べて、あらゆるメカが走行に耐えられるかどうか確
認します」チーム監督のドミニク・セリエスは語る。

 三菱ストラーダのカルロス・スーザは着実に順位を上げていき、シワには総合6位
で到着している。「この車のトップスピードはパジェロより遅いわけですが、いい順
位につけられました。この調子で最後まで走りますよ」と意気が上がっている。


■三菱プライベーターも奮闘

 三菱車に乗るプライベート参加者たちもなかなかの成績を挙げている。スペイン人
のホセルイス・モンテルド(三菱パジェロ)はプライベーターではトップの総合12
位。「とてもきついラリーですね。でもこの6日間はいい位置につけています」とモ
ンテルド。
 昨年総合8位でゴールしたブラジルのクレーベル・コルベルグは現在総合14位。
「スタート直後からブレーキに問題が出てエンジンパワーが不足していたので困りま
した。砂丘越えがどんなに頑張ってもうまくいかなくて、いったん戻ってやりなおし
たこともあります。ちょっといらいらすることもありますが、とりあえず走り続ける
ことができて良かったですよ」。
 ペテランセルと同じく2輪から転向した女性ドライバーのアンドレア・メイヤー(
ドイツ)は4輪でのパリダカを満喫している。「ここまで2週間走ってきてとてもワ
クワクしました。ゴールももう近くなってきましたね。トラブルや、コースミス、い
ろいろありました。今シワに着くことができて、一つのゴールを迎えたとも思ってい
ますよ」。メイヤーは総合26位。


■消えていった強豪ライバル達

 一方、激しい消耗戦の中での事故もあった。篠塚建次郎(日産ピックアップ)が第
8レグのリビア砂漠で大クラッシュし、チュニジアの首都チュニスの病院に運ばれた。
第10レグのジッラからサリール間ではトヨタ車に乗っていたコ・ドライバー、ブル
ノ・カウニーがクラッシュで命を落とした。
 ワークスの強豪もたくさんリタイアしている。パリダカ連覇の経験があるジャンル
イ・シュレッサー(フランス、シュレッサー・フォード)は第6レグのエンジントラ
ブルで2年連続のリタイア。ディエター・デピン(ドイツ、フォルクスワーゲン・タ
ーレック)は第5レグの巨大な岩石が露出するコースを高速走行している時にジャン
プの着地に失敗し、運良く無傷だったものの車は大破した。カリファ・アルムタイウ
イ(日産ピックアップ)もエンジントラブルで第9レグでリタイアしている。200
1年の勝者ユタ・クラインシュミット(ドイツ、フォルクスワーゲン・ターレック)
は第2レグで総合64位と出遅れたものの、その後徐々に順位を上げいったん4位ま
できたが、休息日前日のSSでメカニカルトラブルが発生し総合11位、首位と6時
間の大差で一気にトップグループからすべり落ちた。同じフォルクスワーゲン・ター
レックのステファン・アンラール(ベルギー)は英国人のコ・ドライバーとの意思疎
通での行き違いに悩みながらも総合9位に頑張っている。

 ラリーは14日(火)競技を再開、シワ南方の砂漠を周回するSSでラリーが始ま
る。ラリーもあと6日間、1月19日(日)にエジプトのシャルムエルシェイクで最
終ゴールを迎える。


■“後半はじめの3日間が最後の勝負”増岡 浩

「気持ちはリラックスしています。後半はじめの3日間が最後の勝負でしょう。ほか
のチームの車が先にいるのなら、思い切った勝負に出ますが、ペテランセルは同じチ
ームですからこのまま行けばワン、ツーです。チームにとってはそれでいいわけです。
自滅するような走りはしません。ペテランセルにプレッシャーをかけて追いかけるこ
とになります」


■パリダカ・ロジスティックス

 19日間、約8600キロを移動する砂漠のキャラバン隊、パリダカをとりまく食
事、スタッフの数を紹介する。

・ 航空関係 ヘリコプター8機、飛行機17機
・ 車両関係 主催者用車両23台、主催者用トラック10台
・ 食事等  車両(4輪及びトラック)9台、食料150トン
 (50000食、ミネラルウォーター14000本、パン8トン)
・ 人間   選手800名、主催者スタッフ200名、
       ケータリングスタッフ45名、医者40名、
       TV等製作スタッフ130名、ジャーナリスト及び広報担当110名

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次回のパリダカレポートは1月15日(水)発行。第12レグレポートを
お届けします。

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■テレビ放映予定

◇テレビ東京(全国6局ネット※)
 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送
・スポーツニュース「激スポ!」
 1月14日(火)23時50分〜24時04分枠で放映。
 1月15日(水)23時50分〜24時04分枠で放映。

◇テレビ朝日
・「ニュースステーション」21時54分〜
 スポーツコーナー枠でゴールまで毎日放映。
 ※土、日はのぞく

◇日本テレビ
・「ニュースプラスワン」
 1月14日(火)18時40分〜のスポーツコーナー枠で放映。

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2003年ダカールラリー公式サイト
http://www.dakar.com/

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     三菱チームの詳細情報は、以下のホームページでご覧頂けます

           http://www.ralliart.co.jp
    http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/index_j.html

  また、ラリー中の写真が下記のホームページよりダウンロード可能です。
              ご利用ください。

http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/03dakar_j/photo/index.html

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           三菱自動車/ラリーアートi-news

 携帯電話(ドコモのi-mode)でパリ〜ダカールラリーニュースがご覧になれます。
  外出先からも三菱自動車/ラリーアートのパリダカ速報をお楽しみ下さい!

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       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/i/

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お問い合わせは下記にお願いします。

(株)ラリーアート :須賀 Tel:03−5232−7682
2003/1/13
三菱自動車/ラリーアート・パリダカ速報:
第11レグレポートをご送付いたします。

・三菱自動車/ラリーアート・インターネット速報
 (以下のホームページでご覧になれます)
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             ◆パリダカ動画配信中!!◆

       増岡選手のパジェロエボリューションの激走シーンや
     キャンプ風景などアフリカからの最新映像を随時お届けします
            1月9日第8レグの映像配信中!

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/index.html

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          ◆増岡選手音声メッセージ配信中!!◆

       パリダカの現場から増岡選手の生の声をお届けします!

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      「2003ダカールラリー前半戦ハイライト」テレビ放映

        1月13日(月・祝)11時00分〜11時30分
            テレビ東京(全国6局ネット※)
 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送

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             2003年ダカールラリー
              [第11レグレポート]
              1月13日(月)発行

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           1月12日(日)第11レグ結果
           サリール(リビア)〜シワ(エジプト)
 リエゾン1キロ〜SS438キロ〜リエゾン147キロ/総走行距離586キロ


           03年パリダカ、エジプトに入国
          三菱、総合1,2位で休息日を迎える
          「チームENEOS三菱ラリーアート」
        増岡浩はSS3位、16分32秒差の総合2位


           総合成績(第11レグ終了時・暫定)
マルセイユから5,312キロ走破、シャルムエルシェイクまであと3,264キロ

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)  タイム

  1 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)
                            27時間54分13秒
  2 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)16分32秒
  3 G・ドメビウス    BMW・X5(2)     1時間31分47秒
  4 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)     2時間09分00秒
  5 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)     2時間19分28秒
  6 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)    2時間28分58秒
  7 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)   2時間59分12秒
  8 J−M・セルビア   シュレッサー・フォード(2)3時間22分59秒
  9 S・アンラール    VW・ターレック(2)   3時間27分44秒
 10 A・バタネン     日産ピックアップ(2)   5時間03分11秒
 11 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)   6時間08分23秒
 28 片山 右京    トヨタ・ランドクルーザー(1)11時間51分40秒
 30 浅賀 敏則    トヨタ・ランドクルーザー(1)13時間12分40秒
 53 尾上 茂       スズキ・エスクード(2) 22時間52分04秒

 日本時間13日午前6時入電
 1位のタイムは第2レグSS2からのSS合計所要時間とペナルティーの合計、
 2位以下のタイムはトップとの差
 (1)=プロダクション部門、(2)スーパープロダクション部門


             第11レグSS成績(暫定)

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)   タイム

  1 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)
                             3時間32分53秒
  2 L・アルファン    BMW・X5(2)         1分30秒
  3 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2) 2分26秒
  4 G・ドメビウス    BMW・X5(2)         2分40秒
  5 A・バタネン     日産ピックアップ(2)       3分38秒
  6 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)         6分23秒
  7 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)       6分50秒
  8 J−M・セルビア   シュレッサー・フォード(2)    8分33秒
  9 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)        10分36秒
 10 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)       13分16秒
 25 浅賀 敏則     トヨタ・ランドクルーザー(1)1時間01分21秒
 28 片山 右京     トヨタ・ランドクルーザー(1)1時間06分00秒
 53 尾上 茂       スズキ・エスクード(2)  2時間16分59秒

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 2003年ダカールラリー(正式名称テレフォニカ・ダカール2003/通称パリ
ダカ)は1月12日(日)リビアのサリールからエジプトのシワまで第11レグ58
6キロ(うちSS=競技区間438キロ)を行った。「チームENEOS三菱ラリー
アート」の増岡浩(三菱パジェロエボリューション)はSSでトップから2分26秒
遅れの3位タイム、総合2位はキープしたものの首位との差が前日の14分06秒か
ら16分32秒に広がった。「チームATS三菱ラリーアート」のステファン・ペテ
ランセル(フランス、三菱パジェロエボリューション)がSSトップタイムで通算2
7時間54分13秒で総合首位を守った。総合3位はペテランセルから1時間31分
47秒遅れてグレゴワール・ドメビウス(ベルギー、BMW・X5)。「チームEN
EOS三菱ラリーアート」のジャンピエール・フォントネ(フランス、三菱パジェロ
)はSS6位タイムでまた順位を一つ上げ総合4位。「チームATS三菱ラリーアー
ト」のミキ・ビアシオン(イタリア)はSS9位タイムで総合5位。SSではアルペ
ンスキーW杯滑降スキー元王者の人気者リュック・アルファン(フランス、BMW・
X5)が2位の好タイムを出した。
 前日総合4位にいたユタ・クラインシュミット(ドイツ、フォルクスワーゲン・タ
ーレック)はターボエンジンのブローで途中足止め。結局アシスタントカーに牽引さ
れてビバーク地のシワに向かい、リタイアが濃厚となった。


■ペテランセルが、SSトップタイムで増岡とのリードを拡げる

 リビア国内で戦う最終SS、ルートはサリールからグレート砂漠を横断、北東に進
みエジプト入り。国境沿いのオアシスの街シワに入る。ペテランセルは5回目のSS
首位タイムを出し、増岡との差をわずかながら拡げている。「きょうは超高速ダート
と砂丘でしたが、とても楽なコースでした。100キロぐらい行ったところで、先頭
スタートのヒロシに追いついて一緒に走っていました」とペテランセル。「リードを
2日前と同じぐらいに戻すことができましたね。優勝するためにはまだ十分とは言え
ません。ヒロシは強いですし、当然これからはもっとハードに追ってくるでしょう」
と話していた。

 増岡は言葉少な。「きょうはこれといったことは何もありませんでした。速いコー
スで、いくつか砂丘を越えましたけど」。


■フォントネ、ビアシオンは総合4位、5位に浮上

 フォントネは序盤のトップ10外から総合4位まで進出し折り返しの休息日を迎え
る。「いい順位で休息日に入れます。先週の遅れから思えばいい具合に盛り返せまし
た」フォントネは1月7日、第6レグのエルボルマ〜ガーダメス間の柔らかい砂地で
苦戦して45分のタイムロス、順位を大幅に落としていた。またフォントネは長きに
わたりチームメートだった篠塚の生命が無事だったことにほっとした様子だ。「ケン
ジローがとりあえず大丈夫だと分かって気が楽になりました。何年も彼と一緒にやっ
てきましたから、事故の後は彼がどうなのか心配で、ずっとそのことが頭から離れな
かったんです」。

 ビアシオンもついにトップ5台入りし休息日を迎えた。「先週は少しトラブルもあ
りましたが、いい調子で走れています。自分でもこれなら完走できそうだと自信が出
てきました」。

 三菱ストラーダのカルロス・スーザ(ポルトガル)も総合6位で前半の戦いを終え
た。「きょうは難しくなかったです。SS最後はただ平地の直進でしたから、最高時
速が上がるようにタイヤの圧力を高めに調整して走りました。これで一日休み、ほっ
としています。完走できそうだと期待しています」。


■13日は束の間の休息日

 1月13日(月)は日程で決められた休息日で競技はない。ドライバーらは後半戦
エジプトの6日間に備え体を休めるが、メカニックらにとっては勝負の一日となる。
三菱ラリーアートチームのドミニク・セリエス監督はこう語っている。「明日4台と
も全部綿密にチェックして、おかしいところはないか確認します。エンジンベルトを
調べて、ギアボックスは全部交換する予定です。ここまで3日ごとにトランスミッシ
ョンとギアボックスは交換して、整備しながら使ってきました。他にはサスペンショ
ンを確認して、トラブルの兆候があれば交換します」。


■地雷爆発!サービストラックが足止め

 この日後半のリエゾンの8キロ地点で、2輪KTMのアシスタントトラックが地雷
を踏み、後輪付近で爆発、リヤホイールが飛ばされた。乗員3人に怪我はなかった。
エジプト当局とオーガナイザーは直ちに全車両を停止させ、トラックの移動と爆発の
あった一帯の調査を開始。上位の競技車の多くは既にシワのビバークに到着していた
が、遅い競技車、サポートトラック、主催者の車などが、爆発の影響で足止めされ、
仮設ビバークで夜を過ごすことになった
 

■1月14日のループステージでラリーは再びスタート

 1月14日(火)はシワから出てシワに戻るループコースを走る。リエゾン57キ
ロを走り、SS341キロを戦った後、再びリエゾン47キロを走りシワに戻る。一
行はシワに3晩滞在することになる。14日のSSはエジプトで最も巨大な砂丘群が
ある。


■“走りは全く互角です”増岡浩

 走り終わると2人で顔を見合わせて「車も、速度も変わらないなー」と話します。
砂丘を2台並んで越えたり、プラトーを並んで走ったり、お互いに車を一杯に使って
の走りです。アクセルもブレーキも、ギアチェンジもほとんど同じタイミングです。
走りあって差はつきません。ミスをした方が負け、と始めから思っていましたが、今
のところそういう展開です。ミスコースとパンク6本がずっしりと来ています。16
分は例年のパリダカなら、いつでも逆転可能ですが、今度の車は良くできていて、ド
ライバーの能力も互角でしょう。リスクを冒してブレーキするところを突っ込んで行
くとか、無理をしないと差はつかないように思います。
 しかし、リスクを冒す運転はしません。チームとしては、飛び抜けた2台の1〜2
で満足だと思いますが、個人としてはトップをとりたいです。休息日の後の数日間、
リスクは最小限でベストを尽くします。最終的には後悔しないパリダカにします。ま
だまだ分からないでしょう。クラッシュ以外に車のトラブルはあり得ないほど、今度
のパジェロエボリューションには信頼性があります。ゆっくり休み、最後の踏ん張り
でいいラリーにしたいと思います。

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次回のパリダカレポートは1月14日(火)発行。休息日レポートを
お届けします。

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■テレビ放映予定

◇テレビ東京(全国6局ネット※)
 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送

・特番「2003ダカールラリー前半戦ハイライト」
 1月13日(月・祝日)11時00分〜11時30分

・スポーツニュース「激スポ!」
 1月13日(月)23時50分〜24時04分枠で放映。
 1月14日(火)23時50分〜24時04分枠で放映。

◇テレビ朝日
・「ニュースステーション」21時54分〜
 1月13日(月)よりスポーツコーナー枠で毎日放映。
 ※土、日はのぞく

◇日本テレビ
・「ニュースプラスワン」
 1月14日(火)18時40分〜のスポーツコーナー枠で放映。

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2003年ダカールラリー公式サイト
http://www.dakar.com/

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     三菱チームの詳細情報は、以下のホームページでご覧頂けます

           http://www.ralliart.co.jp
    http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/index_j.html

  また、ラリー中の写真が下記のホームページよりダウンロード可能です。
              ご利用ください。

http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/03dakar_j/photo/index.html

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           三菱自動車/ラリーアートi-news

 携帯電話(ドコモのi-mode)でパリ〜ダカールラリーニュースがご覧になれます。
  外出先からも三菱自動車/ラリーアートのパリダカ速報をお楽しみ下さい!

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お問い合わせは下記にお願いします。

(株)ラリーアート :須賀 Tel:03−5232−7682
2003/1/12
三菱自動車/ラリーアート・パリダカ速報:
第10レグレポートをご送付いたします。

・三菱自動車/ラリーアート・インターネット速報
 (以下のホームページでご覧になれます)
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/

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            ◆パリダカ動画配信スタート!!◆

       増岡選手のパジェロエボリューションの激走シーンや
     キャンプ風景などアフリカからの最新映像を随時お届けします
            1月9日第8レグの映像配信中!

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/index.html

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          ◆増岡選手音声メッセージスタート!!◆

       パリダカの現場から増岡選手の生の声をお届けします!

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      「2003ダカールラリー前半戦ハイライト」テレビ放映

 1月13日(月)11時00分〜11時30分テレビ東京(全国6局ネット※)
 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送

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             2003年ダカールラリー
              [第10レグレポート]
              1月12日(日)発行

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           1月11日(土)第10レグ結果
           ジッラ(リビア)〜サリール(リビア)
  リエゾン31キロ〜SS521キロ〜リエゾン2キロ/総走行距離554キロ


          「チームENEOS三菱ラリーアート」
         増岡浩 今大会4度目のSSトップタイム!
         三菱パジェロエボリューション総合1,2位


           総合成績(第10レグ終了時・暫定)
マルセイユから4,726キロ走破、シャルムエルシェイクまであと3,850キロ

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)  タイム

  1 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)
                            24時間21分20秒
  2 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)14分06秒
  3 G・ドメビウス    BMW・X5(2)     1時間29分07秒
  4 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)   1時間54分24秒
  5 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)     2時間02分37秒
  6 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)     2時間08分52秒
  7 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)    2時間15分42秒
  8 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)   2時間52分22秒
  9 S・アンラール    VW・ターレック(2)   2時間56分43秒
 10 J−M・セルビア   シュレッサー・フォード(2)3時間14分26秒
 11 A・バタネン     日産ピックアップ(2)   4時間59分33秒
 30 片山 右京    トヨタ・ランドクルーザー(1)10時間45分40秒
 31 浅賀 敏則    トヨタ・ランドクルーザー(1)12時間11分19秒
 56 尾上 茂       スズキ・エスクード(2) 20時間35分05秒

 日本時間12日午前6時入電
 1位のタイムは第2レグSS2からの合計所要時間とペナルティーの合計、
 2位以下のタイムはトップとの差
 (1)=プロダクション部門、(2)スーパープロダクション部門


             第10レグSS成績(暫定)

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)   タイム

  1 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)
                             3時間46分36秒
  2 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2) 2分46秒
  3 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)        10分12秒
  4 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)        11分08秒
  5 A・バタネン     日産ピックアップ(2)      12分46秒
  6 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)      15分00秒
  7 J−M・セルビア   シュレッサー・フォード(2)   15分16秒
  8 S・アンラール    VW・ターレック(2)      19分55秒
  9 G・ドメビウス    BMW・X5(2)        22分03秒
 10 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)       23分50秒
 41 片山 右京     トヨタ・ランドクルーザー(1)1時間37分09秒
 54 尾上 茂       スズキ・エスクード(2)  2時間21分25秒
 59 浅賀 敏則     トヨタ・ランドクルーザー(1)2時間55分30秒

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 2003年ダカールラリー(正式名称テレフォニカ・ダカール2003/通称パリ
ダカ)は1月11日(土)リビアのジッラからサリールまで第10レグ554キロ(
うちSS=競技区間521キロ)を行った。「チームENEOS三菱ラリーアート」
の増岡浩(三菱パジェロエボリューション)は3時間46分36秒のSSトップタイ
ムで、総合2位をキープ。首位との差を前日の16分52秒から14分06秒に縮め
た。「チームATS三菱ラリーアート」のステファン・ペテランセル(フランス、三
菱パジェロエボリューション)はSS2位タイムで通算24時間21分20秒、総合
首位を守った。総合3位はペテランセルから1時間29分07秒遅れてグレゴワール
・ドメビウス(ベルギー、BMW・X5)。ユタ・クラインシュミット(ドイツ、フ
ォルクスワーゲン・ターレック)が総合4位。「チームENEOS三菱ラリーアート
」のジャンピエール・フォントネ(フランス、三菱パジェロ)がSS3位タイムで順
位を一つ上げ総合5位。「チームATS三菱ラリーアート」のミキ・ビアシオン(イ
タリア)はSS4位タイムで総合6位。


■今大会初GPS禁止ステージ

 この日は、前半130kmは砂地のステージで走りやすく、そこから30kmに渡
る砂丘地帯を越えゴール地のサリールまで砂漠が続く。GPS(全地球測位システム
)の方位、緯度・経度を示すデータが与えられない区間で、この日の主役はコ・ドラ
イバーとなる。サリールはリビアからエジプトに広がるリビア砂漠の入口で、その東
はおよそ幅200キロ、長さ600キロに渡って細かい粒の砂の大海が広がっている。
サリールはリビアでも最も重要な石油発掘地だが、同時に水もくみ出され、世界最大
の導水路を通じて北に運ばれている。

 今回大会初のGPS使用禁止ステージだが、コース自体はそれほど難所ではなかっ
た。ペテランセルはSSタイムで増岡に負けはしたものの、総合では依然14分06
秒のリードを保っている。総合3位のドメビウスがナビゲーションミスでSS9位タ
イムと遅れを取ったため、ドメビウスとペテランセル差は実に1時間半近くまで広が
っている。「超高速でしたが、SSはそんなに難しくなかったですね。出だし風が少
し気になりましたが、最後は砂地をすんなりフラットアウトすることができました。
トラブルもミスもありませんでした」とペテランセル。


■増岡、SSトップタイムでペテランセルに2分46秒、差を詰める

 SSトップの増岡は「砂丘地帯が時々出てきて、そこが大変と言えば大変だったか
も知れませんが、自分は平気でした」。
 コ・ドライバーのアンドレアス・シュルツも大役を一つ終えて、ほっとした様子「
もう少しプレッシャーがかかるかなと思っていましたが、SSは一本道でしたし、最
後はほとんど直進、直進、直進でしたから、GPSがなくても問題ありませんでした
」。

 フォントネはラリー中盤のこの3日間、SS3位、2位、3位と順調に来ている。
「スタートのころは少し風があってそんなに視界が良くなかったですが、特に問題は
起きませんでした」とフォントネのコ・ドライバーを務めるジル・ピカール。「時々
すばらしい景色も楽しめました。きょうはバタネン(日産ピックアップ)の次、2番
手でスタートしましたが、バタネンはパンクしたので途中追い越しました。それにし
ても、上位5台までは今日の521キロのSSを4時間を切るタイムで走っているん
ですよ。凄い時代になりましたね」。

 ビアシオンは久々のクリーンランでSS4位タイムだった。「連日少しでも速く走
ろうとしていますが、いつも何か小さなトラブルがあってタイムが伸びませんでした
」2度のWRCチャンピオンにとってもパリダカは手こずるものだった。「2日前に
はホイールに問題が起きて30分もタイムロスしてしまいましたし、昨日もタイムロ
スがあった。でも今日は良かったですよ。なかなか面白かった。ここまで来ましたが
ぜひこの調子で完走したいですね」と話していた。

 三菱ストラーダのカルロス・スーザはSS10位タイムでフォントネとビアシオン
の三菱パジェロ2台に抜かれ前日の総合5位から7位まで下がったものの、ラリー中
盤の砂漠でのSSで堅実な走りが光る。「最初のCPがなかなか見つからなくて焦り
ましたけれど、後は全力疾走するだけでした」。

 プライベート参加の三菱パジェロではホセルイス・モンテルド(スペイン)が総合
12位、クレーベル・コルベルグ(ブラジル)が総合14位、女性ドライバーのアン
ドレア・メイヤー(ドイツ)は総合29位で頑張っている。


■03年パリダカ、いよいよエジプトに入国

 SSのゴール地点はビバーク地のサリールまであと2キロの地点だった。サリール
周辺は風が強く、絶え間なく起こる砂嵐が走行を難しくしている。12日(日)はい
よいよ国境を越え、エジプト入り。オアシスの街シワに向かう。13日(月)は休息
日となるが、例年休息日前日はハードなコースが用意されている。


■“順調です”増岡浩

 今日はトップタイムでした。3分くらいの差ですか…。今日のコースはGPSなし
です。指示された方位とコマ図で走るのですが、後半400キロは94度をキープし
てまっしぐらです。砂の起伏を越えて走るルートで、緩やかな砂の丘を上ったり下っ
たり、砂丘も少しありました。ナビ要らずのルートでしたよ。最高で時速180キロ
以上も出ています。明日は砂丘が多いようです。今日は早く着きましたが、明日はど
うも厳しそうです。休息日の前はいつも、難コースがありますから…。ペテランセル
に抜かせ、そのあとについていく走り方で行こうかと思います。ここは我慢のしどこ
ろです。勝負のチャンスはまだあるんですから…。

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次回のパリダカレポートは1月13日(月)発行。第11レグの模様を
お届けします。

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■テレビ放映予定

◇テレビ東京(全国6局ネット※)

 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送

・特番「2003ダカールラリー前半戦ハイライト」
 1月13日(月)11時00分〜11時30分

・スポーツニュース「激スポ!」
 1月12日(日)23時24分〜24時00分枠で放映。
 1月13日(月)23時50分〜24時04分枠で放映。

◇テレビ朝日
・「ニュースステーション」21時54分〜
 1月13日(月)よりスポーツコーナー枠で毎日放映。

◇日本テレビ
・「ニュースプラスワン」
 1月14日(火)18時40分〜のスポーツコーナー枠で放映。

◇BS−i(衛星放送)

・「Heart−Beat Weekend」
 1月12日(日)22時00分〜23時00分枠で放映。

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2003年ダカールラリー公式サイト
http://www.dakar.com/

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     三菱チームの詳細情報は、以下のホームページでご覧頂けます

           http://www.ralliart.co.jp
    http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/index_j.html

  また、ラリー中の写真が下記のホームページよりダウンロード可能です。
              ご利用ください。

http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/03dakar_j/photo/index.html

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           三菱自動車/ラリーアートi-news

 携帯電話(ドコモのi-mode)でパリ〜ダカールラリーニュースがご覧になれます。
  外出先からも三菱自動車/ラリーアートのパリダカ速報をお楽しみ下さい!

              携帯電話対応URL

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/i/

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2003/1/11
三菱自動車/ラリーアート・パリダカ速報:
第9レグレポートをご送付いたします。

・三菱自動車/ラリーアート・インターネット速報
 (以下のホームページでご覧になれます)
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/

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            ◆パリダカ動画配信スタート!!◆

       増岡選手のパジェロエボリューションの激走シーンや
     キャンプ風景などアフリカからの最新映像を随時お届けします
            1月9日第8レグの映像配信中!

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/index.html

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          ◆増岡選手音声メッセージスタート!!◆

       パリダカの現場から増岡選手の生の声をお届けします!

    http://web1.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/masuoka/index.html

         ※再生にはWindows Media Playerが必要です

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      「2003ダカールラリー前半戦ハイライト」テレビ放映

 1月13日(月)11時00分〜11時30分テレビ東京(全国6局ネット※)
 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送

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             2003年ダカールラリー
              [第9レグレポート]
              1月11日(土)発行

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            1月10日(金)第9レグ結果
            サバ(リビア)〜ジッラ(リビア)
  リエゾン6キロ〜SS567キロ〜リエゾン12キロ/総走行距離585キロ


          「チームENEOS三菱ラリーアート」
      増岡浩 痛恨の6回パンク。トップとの差、16分52秒
         三菱パジェロエボリューション総合1,2位


           総合成績(第9レグ終了時・暫定)
マルセイユから4,172キロ走破、シャルムエルシェイクまであと4,404キロ

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)  タイム

  1 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)
                            20時間31分58秒
  2 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)16分52秒
  3 G・ドメビウス    BMW・X5(2)     1時間09分50秒
  4 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)   1時間42分10秒
  5 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)    1時間54分38秒
  6 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)     1時間55分11秒
  7 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)     2時間00分30秒
  8 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)   2時間24分58秒
  9 S・アンラール    VW・ターレック(2)   2時間39分34秒
 10 J−M・セルビア   シュレッサー・フォード(2)3時間01分56秒
 12 A・バタネン     日産ピックアップ(2)   4時間49分33秒
 30 片山 右京     トヨタ・ランドクルーザー(1)9時間11分17秒
 31 浅賀 敏則     トヨタ・ランドクルーザー(1)9時間18分35秒
 59 尾上 茂       スズキ・エスクード(2) 18時間16分26秒

 日本時間11日午前6時入電
 1位のタイムは第2レグSS2からの合計所要時間とペナルティーの合計、
 2位以下のタイムはトップとの差
 (1)=プロダクション部門、(2)スーパープロダクション部門


             第9レグSS成績(暫定)

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)      タイム

  1 A・バタネン     日産ピックアップ(2)   5時間38分37秒
  2 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)            7秒
  3 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2) 1分00秒
  4 G・ドメビウス    BMW・X5(2)         3分38秒
  5 J−M・セルビア   シュレッサー・フォード(2)    6分49秒
  6 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)      10分04秒
  7 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)        10分43秒
  8 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)11分13秒
  9 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)       13分41秒
 10 L・アルファン    BMW・X5(2)        13分54秒
 41 片山 右京     トヨタ・ランドクルーザー(1)2時間22分11秒
 51 浅賀 敏則     トヨタ・ランドクルーザー(1)3時間32分05秒
 61 尾上 茂       スズキ・エスクード(2)  4時間41分34秒

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 2003年ダカールラリー(正式名称テレフォニカ・ダカール2003/通称パリ
ダカ)は1月10日(金)リビアのサバからジッラまで第9レグ585キロ(うちS
S=競技区間567キロ)を行った。「チームENEOS三菱ラリーアート」の増岡
浩(三菱パジェロエボリューション)は痛恨の6回パンクで、SSをトップから11
分13秒遅れの8位タイム。総合首位との差が16分52秒に広がった。「チームA
TS三菱ラリーアート」のステファン・ペテランセル(フランス、三菱パジェロエボ
リューション)はSS3位タイムで総合首位をキープした。総合3位はペテランセル
から1時間9分50秒遅れてグレゴワール・ドメビウス(ベルギー、BMW・X5)。
ユタ・クラインシュミット(ドイツ、フォルクスワーゲン・ターレック)が前日から
また順位を一つ上げて総合4位。総合5位に三菱ストラーダのカルロス・スーザ(ポ
ルトガル)がいる。


■バタネンがSSトップタイム、7秒差でフォントネ(三菱)が2位

 第8レグのメカトラブルなどでSS66位タイム、総合13位まで後退したアリ・
バタネン(フィンランド、日産ピックアップ)が第9レグのSSでは5時間38分3
7秒のトップタイムで総合12位にアップ。「チームENEOS三菱ラリーアート」
のジャンピエール・フォントネ(フランス、三菱パジェロ)がバタネンとわずか7秒
差のSS2位タイムで総合6位まで順位を上げた。「チームATS三菱ラリーアート
」のミキ・ビアシオンは総合7位(SS7位)。
 この日、リビアの最高指導者カダフィ大佐の息子でリビアオリンピック協会会長の
ムハンマド・カダフィ氏が、ビバーク地のジッラに代表を送り、ラリーの一行に歓迎
の意を示した。

 9日のステージはいくつの砂丘越えがあったが、10日は石と砂が果てなく続き、
小石がちらばる平原と台地があり、場所によっては砂丘の塊に覆われている。SS前
半300キロは比較的走りやすい路面で台地の走行となる。その後、アル・ハルジの
火山山塊にやってくる。あちこちに小さな道が行き交い、300メートル毎に方向が
変わる。ミスコースに要注意。目印になるものはほとんどない。黒い岩が火山の周り
を囲み、時々、数キロ間隔で、白い砂で飾られている火口から火柱を吹き上げる。ハ
ルジ・エル・アスワド、別名ハルジ・ノイル(黒いハルジ)と呼ばれる山々は、もっ
とも高いもので1,200メートルに達する。


■明暗をわけた高速ステージ。勝負をかけた増岡、ペースダウンしたペテランセル

 増岡のパンクに助けられる形でリードを広げたペテランセルもこの日の
SSには手こずった様子だった。「とても大変なSSでした。300キロぐらい岩肌
が露出しているコースを走り続けましたが、ここが分かれ目でした。パンクを避ける
ためにスピードを落として走るか、リスクをしょって勝負に出るかの選択だったんで
すが、私は安全策を取った。スピードを落として走った結果、パンクをしないですみ
ました。ヒロシは何度かパンクしたみたいです。とにかく、今日のSSの前半は超高
速コースだったんですが、我々は慎重に走るほうを選んだ。終わってみれば正しい決
断でした。これで有利になりました。勝負はまだまだ油断できませんけどね」。

 ペテランセルとは逆に、追う立場の増岡は勝負に出た。「SS出だしからとても高
速で、タイヤがものすごい熱を帯びていました。その後岩盤が出ているセクションに
入ったらパンクしてしまった。フォントネが途中止まってタイヤを分けてくれたので、
また走り出して彼を抜いたと思ったらまたパンク。またフォントネにタイヤをもらう
ことになってノ。本当に一日中パンクしていたようなものです・・」。


■SS2位のフォントネが増岡を好アシスト

 フォントネは増岡のサポートをしつつも、今回のパリダカで最高のSS2位タイム
を出し、総合順位を一気に9位から6位まで上げた。「ヒロシのサポートはチームの
一員として当たり前のことですから。チームは助け合うものですし、チームメイトの
サポートができるというのは喜びでもありますね。それに今日のSSはとても楽しか
ったですよ。スタートから高速でトリッキーでしたけど楽しめました。いいSSでし
たね」。

 プライベート参加の三菱パジェロではホセルイス・モンテルド(スペイン)が総合
11位につけ、本人の目標通りにプライベーターでのトップを維持している。また、
ブラジルのクレーベル・コルベルグ(三菱パジェロ)が総合14位。

 1月11日(土)はジッラ(リビア)から東のサリール(リビア)へ向かう554
キロ(うちSS521キロ)を走る。今回初のGPS禁止ステージで、コ・ドライバ
ーの腕の見せ所となる。


■“6本パンク!信じられない日です”増岡浩

 今日は最悪です。6本もパンクです。ひどい日でした。最初真っ直ぐな道を130
キロほど走るんですが、速度は時速160キロくらい出ます。そこでオートバイが目
の前を横切った。とっさに左に避けたんですが、左フロントがパンクです。これが始
まりでした。気をつけて走っても2回目は何だか分からないうちにパンク。スペアは
3本しか積んでいないので、後から来たフォントネに2本もらいました。さらにパン
クして5本を使い果たし、その上に追い打ちで6本目のパンクです。ゴールまで60
キロのところではスモールリーク(少しずつ空気が抜けること)のパンクです。もら
ったタイヤも使い果たし、ついている4本だけです。スペアがないので空気圧調整装
置でパンクしたタイヤにエアを入れながら走りましたが、ボンベのエアがなくなった
んです。そこで今度はコンプレッサを動かし、補充しながら走りました。何とか助か
りました。6本もパンクすれば普通はおしまいです。フォントネに助けてもらえたの
と、コンプレッサのおかげです。結局ペテランセルに、10分ほど離され、合計16
分ちょっとの差ですが、走り切れたのはまだツキはあると言うところだと思っていま
す。明日はGPSなしです。慎重に、焦らずに走り、勝負所を待ちます。


■篠塚選手、精密検査で命に別条なし

 9日に事故を起こした篠塚建次郎(日産ピックアップ)はチュニジアのチュニスで
精密検査を受けた結果、命に別条はないことが分かった。担当医によると、右あごの
側壁と右ほお骨を骨折しているが、脳や胸部には損傷はなかったという。現在は意識
も回復している。日産のチームドクターは「篠塚選手は順調に回復しており、2、3
日チュニスで検査を済ませ、パリの病院に移る予定」とコメントしている。

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次回のパリダカレポートは1月12日(日)発行。第10レグの模様を
お届けします。

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■テレビ放映予定

◇テレビ東京(全国6局ネット※)

 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送

・特番「2003ダカールラリー前半戦ハイライト」
 1月13日(月)11時00分〜11時30分

・スポーツニュース「激スポ!」
 1月11日(土)23時25分〜24時05分枠で放映。
 1月12日(日)23時24分〜24時00分枠で放映。


◇BS−i(衛星放送)

・「Heart−Beat Weekend」
 1月12日(日)22時00分〜23時00分枠で放映。

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2003年ダカールラリー公式サイト
http://www.dakar.com/

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     三菱チームの詳細情報は、以下のホームページでご覧頂けます

           http://www.ralliart.co.jp
    http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/index_j.html

  また、ラリー中の写真が下記のホームページよりダウンロード可能です。
              ご利用ください。

http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/03dakar_j/photo/index.html

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 携帯電話(ドコモのi-mode)でパリ〜ダカールラリーニュースがご覧になれます。
  外出先からも三菱自動車/ラリーアートのパリダカ速報をお楽しみ下さい!

              携帯電話対応URL

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/i/

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2003/1/10
三菱自動車/ラリーアート・パリダカ速報:
第8レグレポートをご送付いたします。

・三菱自動車/ラリーアート・インターネット速報
 (以下のホームページでご覧になれます)
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/

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          ◆増岡選手音声メッセージスタート!!◆

       パリダカの現場から増岡選手の生の声をお届けします!

    http://web1.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/masuoka/index.html

         ※再生にはWindows Media Playerが必要です
 
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             2003年ダカールラリー
              [第8レグレポート]
              1月10日(金)発行

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            1月9日(木)第8レグ結果
           ガート(リビア)〜サバ(リビア)
 リエゾン49キロ〜SS497キロ〜リエゾン181キロ/総走行距離727キロ


          「チームENEOS三菱ラリーアート」
      増岡SSトップタイム、首位に肉迫!その差6分39秒
         三菱パジェロエボリューション総合1,2位


           総合成績(第8レグ終了時・暫定)
マルセイユから3,587キロ走破、シャルムエルシェイクまであと4,989キロ

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)  タイム

  1 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)
                            14時間52分21秒
  2 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2) 6分39秒
  3 G・ドメビウス    BMW・X5(2)     1時間07分12秒
  4 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)   1時間14分12秒
  5 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)   1時間33分06秒
  6 S・アンラール    VW・ターレック(2)   1時間38分22秒
  7 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)    1時間41分57秒
  8 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)     1時間50分47秒
  9 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)     1時間56分04秒
 10 J−M・セルビア   シュレッサー・フォード(2)2時間56分07秒
 13 A・バタネン     日産ピックアップ(2)   4時間50分33秒
 19 浅賀 敏則     トヨタ・ランドクルーザー(1)5時間47分30秒
 26 片山 右京     トヨタ・ランドクルーザー(1)6時間50分06秒
 64 尾上 茂       スズキ・エスクード(2) 13時間35分52秒

 日本時間10日午前6時入電
 1位のタイムは第2レグSS2からの合計所要時間とペナルティーの合計、
 2位以下のタイムはトップとの差
 (1)=プロダクション部門、(2)スーパープロダクション部門


             第8レグSS成績(暫定)

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)      タイム

  1 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)
                             3時間57分42秒
  2 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2) 5分42秒
  3 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)        15分27秒
  4 G・ドメビウス    BMW・X5(2)        17分16秒
  5 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)      19分02秒
  6 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)      25分59秒
  7 L・アルファン    BMW・X5(2)        29分37秒
  8 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)       30分51秒
  9 S・アンラール    VW・ターレック(2)      33分21秒
 10 C・チンセウ     プロトラック(2)        45分45秒
 11 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)        53分28秒
 26 浅賀 敏則     トヨタ・ランドクルーザー(1)1時間35分18秒
 29 片山 右京     トヨタ・ランドクルーザー(1)1時間47分33秒
 77 尾上 茂       スズキ・エスクード(2)  5時間24分39秒

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 2003年ダカールラリー(正式名称テレフォニカ・ダカール2003/通称パリ
ダカ)は1月9日(木)リビアのガートからサバまで第8レグ727キロ(うちSS
=競技区間497キロ)、マラソンステージ2日目を行った。前日マラソンステージ
初日で専門のサービスをうけられなかったものの「チームENEOS三菱ラリーアー
ト」の増岡浩(三菱パジェロエボリューション)はSSを3時間57分42秒のトッ
プタイムで走り、総合首位との差を6分39秒まで縮めた。「チームATS三菱ラリ
ーアート」のステファン・ペテランセル(フランス、三菱パジェロエボリューション
)がSS2位タイムで総合首位をキープした。ペテランセルは途中パンクがあり、S
Sタイムでは増岡に5分42秒の遅れを取った。
 前日総合3位につけていた篠塚建次郎(日産ピックアップ)がSS後半の難所、エ
ルグ大砂丘付近でクラッシュ、ヘリコプターで緊急搬送されるアクシデントがあり、
グレゴワール・ドメビウス(ベルギー、BMW・X5)が総合3位に上がった。ドメ
ビウスは首位から1時間7分12秒遅れ。ジニール・ドゥビリエ(南アフリカ、日産
ピックアップ)が総合4位。ユタ・クラインシュミット(ドイツ、フォルクスワーゲ
ン・ターレック)が総合5位まで順位を上げた。
 「チームATS三菱ラリーアート」のミキ・ビアシオン(イタリア、三パジェロ)
は総合8位(SS11位)、「チームENEOS三菱ラリーアート」のジャンピエー
ル・フォントネ(フランス、三菱パジェロ)は増岡、ペテランセルに続くSS3位タ
イムで総合9位に上がり再びトップ10入りした。前日総合5位にいたアリ・バタネ
ン(フィンランド、日産ピックアップ)はメカトラブルと篠塚の救出のため4時間以
上の遅れをとり総合13位と大きく後退した。


■好敵手!増岡、ペテランセルの攻防

 この日のSSでペテランセルと増岡は競り合い、互いに一歩も譲らない息詰まる戦
いを繰り広げた。「200キロぐらい走ったところでヒロシに抜かれました。中盤の
砂丘群をしばらくヒロシと競り合うように走っていました。抜きつ、抜かれつサイド
・バイ・サイドで100キロぐらい走ったでしょうか。ところがラスト15キロでパ
ンクしてしまって、交換するのに4分ぐらいロス。パンクした時点でヒロシとは2分
の差がありましたから、きょうは6分負けてしまったわけです。でもいいSSでした
よ。美しい砂丘を走り抜ける超高速コースは楽しかったです。明日はヒロシの後ろの
スタートですから、2分ぐらい取り返したいところですね」。この日のタイムでは負
けはしたものの総合でリードしているペテランセルの言葉にはまだ余裕がある感じだ。


■増岡、今大会3度目のSSトップ

 増岡もSSを存分に走り切り、手応えを感じた様子で表情は明るい。「いい感じで
したね。そんなにプレッシャーはありませんでした。マラソンステージ後半といって
も、今日はサービスが受けられるわけですから、存分に攻めることができましたよ。
それに何と言っても美しいSSですね。こんな素晴らしいところを走ることができて、
主催者に感謝したいぐらいです。大砂丘、山脈、大きな岩、どれをとっても見応えが
ありました。とても急坂の砂丘もあって、そこでは横転しないように気をつけました
けど。明日はほとんどがオフロードでなくて道を走るコースですから、またアタック
しますよ。もちろん細心の注意を払いながらですけど」。

 ベテランのフォントネはSSでは日産ピックアップの若いドライバー、ドゥビリエ
と競り合い、SS3位タイムを獲得。総合で9位に浮上。「今回初めてのクリーンラ
ンでした。パンクもなかったしタイムロスもしていない。ジニールとはいいバトルで
したよ。終盤は抜いたり抜かれたりでゴールは一緒でした。道中、きれいな山、美し
い砂丘が見えて素晴らしかったです」。
 ビアシオンは三菱ラリーアートチームで初チャレンジの砂丘SSと格闘、少々タイ
ムが伸びずSS11位、総合は8位。2度のWRCチャンピオンにとってもパリダカ
は難しいようだ。
 三菱ストラーダのカルロス・スーザ(ポルトガル)はなかなか粘りSS8位タイム。
篠塚のクラッシュ、篠塚の救出とメカトラブルを起こしたバタネンの遅れなどもあり、
前日の総合10位から7位に上がった。他、三菱パジェロのプライベーターではホセ
ルイス・モンテルド(スペイン)が総合11位、クレーベル・コルベルグ(ブラジル
)が総合14位に上がった。
 モンテルドはプライベート参加者としては最高位の11位。「リビアに入ってから
ずいぶん調子がいいです。車の調子もいいですし、マラソンステージをトラブルなく
乗り切れて良かったです」とモンテルド。「目標はプライベーターで1位ゴールする
ことですから、このまま行きたいですね」と話していた。
 三菱パジェロに乗るドイツ人女性ドライバーのアンドレア・メイヤーはSS18位
タイムだった。「昨日はビバークに着くのがずいぶん遅くなってしまって大変でした。
トラックの後ろになってしまって、すごい砂ぼこりで見えなくて砂丘が越えられなか
ったんです。正しいルートに戻るまで50分もかかってしまいました。でも走り続け
ているのが大事ですからね。目標はシャルムエルシェイクに走り着くことです」。


■篠塚、転倒クラッシュ、リタイア

 篠塚はCP2の後、SSスタートから約373キロ地点、難所のムルズク大砂丘付
近でコブを飛び越えた際に転倒し、クラッシュ。車は数回転しながら数十メートル先
で止まった。篠塚は顔面を強打してヘリコプターでサバ(リビア)の病院に運ばれた。
鼻と頬骨を骨折しており、額も骨折している可能性があるという。鼻を骨折したため
呼吸に障害がある模様で、その後人工呼吸装置をつけられ、サバからチュニジアの首
都チュニスまで空輸された。コ・ドライバーのデリゾッティも検査のため一緒にチュ
ニスに向かった。
 篠塚の事故に加え、日産チームには散々な一日となった。篠塚の救出に当たったバ
タネンはメカトラブルもあり大きく遅れ、カリファ・アルムタウイ(UAE、日産ピ
ックアップ)はスタートで車のエンジンがかからず大きくタイムロスした。

 SSゴール後、競技車はビバーク地のサバに向かった。海抜440メートルにある
街で、サハラ砂漠にあるリビアの街としては最大。ここでは2日ぶりに専門のメカニ
ックサービスを受けることができる。
 1月10日(金)はサバからリビアのサハラ砂漠を北東へ向かい、ムルズク砂丘や
アル・ハルジ死火山の火山台地を通り抜け、リビアの中央部にある街、ジラを目指す。


■“非常に難しい一日でした”増岡浩コメント

 篠塚さんの事故は3年前にリビア砂漠で転倒したのと同じ状況と思います。全開で
いけそうに思えるけれど、20回に1回くらいは、急に、ストーンと落ちている砂丘
があるんです。罠にはまったという感じです。日産ピックアップではトップを走って
いたし、調子も良かったんでしょうね。気になります。時速160〜170キロで走
っていて、クラッシュすると一瞬に速度ゼロに近くなりますから、その衝撃は凄いで
す。チュニスに運ばれたと聞いていますが、無事でいて欲しいです。
 私の方はペテランセルと競り合いです。今日の砂丘は尖っていて、かなり難しかっ
た。本当に難しい日でした。200メートルくらいで追いつき、サイド・バイ・サイ
ドで走りました。走り終わって2人で握手し、ニコニコする好敵手です。ゴールが近
いところで彼がパンクしたので、タイムは縮まりましたが、今後もお互いに様子を見
ながら、勝負所でのスパートでしょうか。どうなるか、車もドライバーも互角ですか
ら、勝負はどうなるか難しいところでしょう。ペテランセルもそう感じていると思い
ます。落ち着いて走ることが、明るい結果を呼び寄せると思って走ります。

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次回のパリダカレポートは1月11日(土)発行。第9レグの模様をお届けします。

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■テレビ放映予定

◇テレビ東京(全国6局ネット※)

 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送

・特番「パリダカ2003前半戦ハイライト(仮)」
 1月13日(月)11時00分〜11時30分

・スポーツニュース「激スポ!」
 1月10日(金)23時50分〜24時04分枠で放映。
 1月11日(土)23時25分〜24時05分枠で放映。

本日予定されていましたNHK「おはよう日本」での放映は延期となりました。

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2003年ダカールラリー公式サイト
http://www.dakar.com/

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     三菱チームの詳細情報は、以下のホームページでご覧頂けます

           http://www.ralliart.co.jp
    http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/index_j.html

  また、ラリー中の写真が下記のホームページよりダウンロード可能です。
              ご利用ください。

http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/03dakar_j/photo/index.html

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              携帯電話対応URL

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/i/

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お問い合わせは下記にお願いします。

(株)ラリーアート :須賀 Tel:03−5232−7682

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