RALLIARTメール配信サービス(転載)

 
2003/1/19
三菱自動車/ラリーアート・パリダカ速報:
最終結果速報をご送付いたします。

・三菱自動車/ラリーアート・インターネット速報
 (以下のホームページでご覧になれます)
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

             ◆パリダカ動画配信中!!◆

       増岡選手のパジェロエボリューションの激走シーンや
     キャンプ風景などアフリカからの最新映像を随時お届けします

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/index.html

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ┃1月20日月曜日に、栄光のパリダカゴールシーンの動画を掲載致します┃
  ┃             ご期待下さい!             ┃
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

          ◆増岡選手音声メッセージ配信中!!◆

       パリダカの現場から増岡選手の生の声をお届けします!

    http://web1.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/masuoka/index.html

         ※再生にはWindows Media Playerが必要です

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

     ◆パリダカ連覇の増岡選手、ゴール映像とインタビュー放映◆

        今夜、1月19日(日)TV東京(6局ネット※)
 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送

「激スポ!」23時04分〜の中でゴールの興奮さめやらぬ増岡さんのインタビュー
          を放映予定。是非御高覧ください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

             2003年ダカールラリー
               [最終結果速報]
              1月19日(日)発行

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

         1月19日(日)最終・第17レグ・SS17
   シャルムエルシェイク(エジプト)〜シャルムエルシェイク(エジプト)
   リエゾン13キロ〜SS34キロ〜リエゾン9キロ/総走行距離56キロ


              三菱、パリダカ3連勝!
           三菱、パリダカ25周年大会で勝利
          「チームENEOS三菱ラリーアート」
            三菱パジェロエボリューション
              増岡浩、2連覇達成!
          三菱ラリーアートチーム1,2,3位独占


               最終総合成績(暫定)

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)  タイム

 1 増岡 浩        三菱パジェロエボリューション(2)
                            49時間08分52秒
 2 J−P・フォントネ   三菱パジェロ(2)     1時間52分12秒
 3 S・ペテランセル    三菱パジェロエボリューション(2)  
                             2時間16分28秒
 4 C・スーザ       三菱ストラーダ(2)    2時間27分47秒
 5 G・ドゥビリエ     日産ピックアップ(2)   2時間45分55秒
 6 S・アンラール     VW・ターレック(2)   3時間42分15秒
 7 A・バタネン      日産ピックアップ(2)   4時間25分59秒
 8 J・クラインシュミット VW・ターレック(2)   8時間16分56秒
 9 L・アルファン     BMW・X5(2)     8時間56分06秒
10 J−L・モンテルド   三菱パジェロ(2)     9時間08分19秒
11 T・ドゥラベルニュ   日産ピックアップ(2)  10時間19分46秒
12 C・チンセウ      プロトラック(2)    10時間41分39秒
13 K・コルベルグ     三菱パジェロ(2)    11時間11分05秒
14 E・ヴィゴウル     シボレー・プロトラック(2)
                            11時間23分53秒
15 M・ビアシオン     三菱パジェロ(2)    11時間49分00秒

 日本時間19日午後6時入電
 1位のタイムは第2レグSS2からのSS合計所要時間とペナルティーの合計、
 2位以下のタイムはトップとの差
 (2)スーパープロダクション部門

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

■増岡、日本人初のパリダカ2連覇達成

2003年ダカールラリー(正式名称テレフォニカ・ダカール2003/通称パリダ
カ)は1月19日(日)は大会最終・第17ステージ、エジプトのシャルムエルシェ
イクの周回ステージを終了してゴールした。「チームENEOS三菱ラリーアート」、
三菱パジェロエボリューションの増岡浩(42才)が通算49時間8分52秒で走り、
2連覇を達成した。増岡のパリダカV2は、バタネン、ラルティーグ、シュレッサー
に次いで25年のパリダカ史上4人目。日本人としては初の快挙。三菱自動車として
は1983年のパリダカ初参戦以来通算8度目の総合優勝となった。
※ビアシオンは前日整備が禁止されている場所で整備を行ったため10時間のペナル
ティーを受けた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

■“涙の表彰台から笑顔一杯”増岡浩のコメント

紅海を望む椰子の並木が続くリゾート地。澄んだ空。赤いパジェロエボリューション
の上に増岡とシュルツがたちあがった。2連勝の増岡は大きく手を挙げ、人々に喜び
の挨拶を送った。
「勝てました。三菱自動車のみなさん、スポンサーのかたがた、チームのみなさん、
それに多くのファンの人たちに後押しされてシャルムエルシェイクまで走って来られ
ました。本当にありがとうございます」。
昨年、ダカールの表彰台の上では、涙で言葉が途切れがちだったが、今日は晴れやか
な表情だ。シャンペンを振りまき、ASOのユベール・オリオールに祝福され、日本、
ドイツ、フランスからやって来たスポンサーや三菱関係者の握手責めにあった。
「今年はラリー半ばのシワ(13日)以降、ずっと我慢の走りでした。同じチームで
ペテランセルと競り合いが続き、それが行き過ぎると同士討ちみたいになります。2
位確保は私のプロ・ドライバーとしての仕事でした。しかし、ラリーはなにがあるか
分からない、それを自分の体で知っています。勝てるチャンスのある範囲でじっと我
慢、我慢の後半でした」。
25分差で最後のロングSS。ペテランセルに予期しないラジェーターの水漏れが発
生。修復に20分を使ったことで、優勝確実と見られた、2輪6勝のベテランの心に
混乱が生まれた。
「レースを失うかと思った。アクセル全開で走った」とペテランセル。それがクラッ
シュ、そして大幅なタイムロスとなって、大逆転につながった。
「もし私が諦めて、1時間以上も遅れていたら、ペテランセルもスパートせずに落ち
着いていられたでしょう。我慢、忍耐の1週間が生きました」。
2年前ジャンルイ・シュレッサー(フランス)にかき回され、勝てた勝負を失った増
岡は、相手こそ違うが“貸し”を返してもらったことにもなる。
「ペテランセルも“2年前のツケを取り戻したな”と昨夜言っていました。いい関係
です」。
日本の家族には既に電話した。涙の優勝から笑顔の勝利。増岡は強さ、逞しさを増し
て、さらなる勝利へと向かう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

増岡 浩(ますおか ひろし) 
1960年3月13日生まれ 42歳

埼玉県立狭山工業高校を卒業後、(株)ラリーアートに入社。フランスの関連会社に
出向の経験もある。パリダカなどのクロスカントリーラリーに多く出場し、数々のラ
リーで上位入賞を果たす。パリダカではパジェロで1987年の初出場以来2度の市
販車改造(T2)部門優勝の実績のほか、1996年にはRVRで総合6位、199
7年、1998年にはチャレンジャーで2年連続総合4位入賞を果たす。2001年
は9日間総合1位を死守するも、ライバルチームのアンフェアな行為と主催者の走行
時間の計時ミスにより惜しくも総合2位となったが、2002年大会では12日間に
渡ってトップをキープして、パリダカ参戦15回目にして初の総合優勝を果たした。
名実ともに世界のトップドライバーの一人である。

■パリダカ戦績

 1.1987 パリ〜ダカールラリー(初出場)  総合29位
 2.1988 パリ〜ダカールラリー       リタイヤ 
 3.1990 パリ〜ダカールラリー       総合10位(T2部門優勝)
 4.1991 パリ〜ダカールラリー       総合96位 
 5.1992 パリ〜ケープタウンラリー     総合20位
 6.1993 パリ〜ダカールラリー       リタイヤ
 7.1994 パリ〜ダカール〜パリラリー    総合4位(T2部門優勝)
 8.1995 グラナダ〜ダカールラリー     総合10位
 9.1996 グラナダ〜ダカールラリー     総合6位
10.1997 ダカール〜アガデス〜ダカールラリー総合4位
11.1998 パリ〜グラナダ〜ダカールラリー  総合4位
12.1999 グラナダ〜ダカールラリー     総合6位
13.2000 パリ〜ダカール〜カイロラリー   総合6位
14.2001 パリ〜ダカールラリー       総合2位
15.2002 パリ〜ダカールラリー       総合優勝
16.2003 ダカールラリー          総合優勝

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2003年ダカールラリー公式サイト
http://www.dakar.com/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

     三菱チームの詳細情報は、以下のホームページでご覧頂けます

           http://www.ralliart.co.jp
    http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/index_j.html

  また、ラリー中の写真が下記のホームページよりダウンロード可能です。
              ご利用ください。

http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/03dakar_j/photo/index.html

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

           三菱自動車/ラリーアートi-news

 携帯電話(ドコモのi-mode)でパリ〜ダカールラリーニュースがご覧になれます。
  外出先からも三菱自動車/ラリーアートのパリダカ速報をお楽しみ下さい!

              携帯電話対応URL

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/i/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
2003/1/19
三菱自動車/ラリーアート・パリダカ速報:
第16レグレポートをご送付いたします。

・三菱自動車/ラリーアート・インターネット速報
 (以下のホームページでご覧になれます)
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

             ◆パリダカ動画配信中!!◆

       増岡選手のパジェロエボリューションの激走シーンや
     キャンプ風景などアフリカからの最新映像を随時お届けします

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/index.html

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ┃1月20日月曜日に、栄光のパリダカゴールシーンの動画を掲載致します┃
  ┃             ご期待下さい!             ┃
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

          ◆増岡選手音声メッセージ配信中!!◆

       パリダカの現場から増岡選手の生の声をお届けします!

    http://web1.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/masuoka/index.html

         ※再生にはWindows Media Playerが必要です

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

             2003年ダカールラリー
              [第16レグレポート]
              1月19日(日)発行

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

          1月18日(土)第16レグ・SS16
       アブリシュ(エジプト)〜シャルムエルシェイク(エジプト)
 リエゾン413キロ〜SS365キロ〜リエゾン50キロ/総走行距離828キロ


          「チームENEOS三菱ラリーアート」
          増岡 浩、逆転で首位奪回、連覇に王手
      ペテランセルがサスペンショントラブルで総合4位に後退


           総合成績(第16レグ終了時・暫定)
  マルセイユから8,520キロ走破、シャルムエルシェイクまであと56キロ

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)  タイム

  1 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)
                            48時間44分08秒
  2 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)     1時間54分10秒
  3 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)     1時間55分48秒
  4 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)
                             2時間20分25秒
  5 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)    2時間33分42秒
  6 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)   2時間39分09秒
  7 S・アンラール    VW・ターレック(2)   3時間48分39秒
  8 A・バタネン     日産ピックアップ(2)   4時間34分11秒
  9 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)   8時間23分49秒
 10 L・アルファン    BMW・X5(2)     9時間03分02秒
 11 J−L・モンテルド  三菱パジェロ(2)     9時間12分24秒
 12 T・ドゥラベルニュ  日産ピックアップ(2)  10時間25分44秒
 13 C・チンセウ     プロトラック(2)    10時間45分44秒
 14 K・コルベルグ    三菱パジェロ(2)    11時間14分38秒
 15 E・ヴィゴウル   シボレー・プロトラック(2)11時間26分38秒
 22 浅賀 敏則    トヨタ・ランドクルーザー(1)18時間24分01秒
 45 尾上 茂       スズキ・エスクード(2) 35時間57分42秒


              第16レグSS成績(暫定)

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)   タイム
       
  1 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)       4時間43分50秒
  2 S・アンラール    VW・ターレック(2)       4分50秒
  3 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)         5分00秒
  4 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)       5分20秒
  5 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)        5分25秒
  6 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2) 8分47秒
  7 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)      10分45秒
  8 A・バタネン     日産ピックアップ(2)      13分55秒
  9 J−L・モンテルド  三菱パジェロ(2)        14分59秒
 10 J−F・ギノー    三菱パジェロ(2)        23分22秒
 23 浅賀 敏則     トヨタ・ランドクルーザー(1)1時間06分33秒
 41 尾上 茂       スズキ・エスクード(2)  2時間39分49秒
 42 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)
                             2時間55分02秒

 日本時間19日午前6時入電
 1位のタイムは第2レグSS2からのSS合計所要時間とペナルティーの合計、
 2位以下のタイムはトップとの差
 (1)=プロダクション部門、(2)スーパープロダクション部門

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 2003年ダカールラリー(正式名称テレフォニカ・ダカール2003/通称パリ
ダカ)は1月18日(土)、エジプトのアブリシュからシャルムエルシェイクまで第
16レグ828キロ(うちSS=競技区間365キロ)を行った。
 「チームENEOS三菱ラリーアート」の増岡浩(三菱パジェロエボリューション
)は18日(土)の最後のロングSSで大逆転。2連覇へと大きく前進した。残すS
Sは最終日19日(日)のシャルムエルシェイク周回の僅か34キロだけ。連覇に王
手をかけた。この日、総合1位のステファン・ペテランセル(フランス、三菱パジェ
ロエボリューション)が、SSのゴールまで約50キロ地点で岩に激突。フロント左
ホイールとサスペンションを壊してストップ。パリダカ4輪部門の初優勝目前にして
総合4位に後退した。増岡は2位ジャンピエール・フォントネ(フランス、三菱パジ
ェロ)に1時間54分10秒もの大差をつけている。


■ペテランセル、よもやのトラブルで優勝目前にして後退

 増岡は前日の順位ではトップのペテランセルと25分50秒の差で2位だった。し
かし、ゴールまであと1日を残す大詰めでドラマは起こった。ペテランセルはSSス
タート間もなくラジエーターのオイル漏れのため2回ストップ。この時点ではまだリ
ードを保っていた。しかし、SSゴール地点まで約50キロ地点で、ペテランセルが
ついにクラッシュ。大きな岩に乗り上げ、左フロントホイールとサスペンションを破
損してしまった。結局アシスタントカーが来るまで足止めとなり、これで増岡に総合
で2時間20分25秒の遅れを取ってしまった。
 スタートから2日目のSSでトップを取り、ラリーを支配しつづけてきたペテラン
セルがついに倒れたのはシナイ半島の山地だった。ペテランセルはラジエーター不調
などでCP(=SS途中に設けられているチェックポイント)1を増岡の約19分後
に通過。ここまでの増岡のタイムが1時間42分27秒、ペテランセルが2時間1分
50秒で、ペテランセルの総合タイムでのリードは一時、6分余りまで減っていた。
 スタート順は増岡の方が先だっため、増岡はペテランセルの異変に気づかないまま
走った。ガレキのような岩がゴロゴロするラフコースを増岡は慎重に行く。一方ペテ
ランセルの方はタイムを挽回し、増岡とわずか17秒差の6位タイムでCP3を通過
した。CP3の時点では総合でのペテランセルのリードは前日とほとんど変わらない。
ペテランセルが致命的なクラッシュをしたのはその後だった。「酷い日だった。ラジ
ェターの水漏れで止まった。20〜25分のロスでこのラリーに負けるかと思った。
その後はフルスピードで走った。200キロ地点で増岡を捕らえた。調子はよかった
が、間もなく水温が上がりはじめて動かなくなって、ほかの競技車に引っ張ってもら
い、走り始めた。前をいくVWのアンラールの後ろで、ホコリが酷く、視界が悪く、
そして岩に当たった。左フロントホイールだった。モータースポーツはフィニッシュ
して勝利がある。始めからレースをリードしてきたのに…。次のチャンスを生かすよ
」と語った。結局ペテランセルのSS順位は42位。総合では4位に後退。シャルム
エルシェイクに着いたペテランセルは、しばらく三菱のサポートトラックの中でエン
ジニアと話し込んでいた。顔を洗い、落ち着いたところで記者団に取り囲まれたが、
涙の会見となってしまった。


■パリダカ史上4人目のV2となる増岡

 増岡はいくぶん狐につままれたような表情で言う。「聞いた瞬間は何だか自分でも
よく分かりませんでした。ペテランセルが今回のラリーで一番速かったですし、彼こ
そ勝つにふさわしかったと思います。彼にとっては大きな不運でした。自分は今朝は
ずいぶん疲れを感じていましたし、スピードを出すには路面がラフすぎたので、あえ
てプッシュはしませんでした」2001年大会でシュレッサーの悪質な妨害行為で、
ゴール前日にクラッシュして初優勝を逃した、苦い思いが、増岡の脳裏に蘇っている。
増岡がV2達成の場合は、バタネン、ラルティーグ、シュレッサーに次いでパリダカ
史上4人目の連覇となる。
 ペテランセルがクラッシュしたこの日のコースについて、増岡のコ・ドライバーの
アンドレアス・シュルツが語る。彼は2001年大会でクラインシュミットが三菱パ
ジェロで優勝した時、ナビを務めていた人物だ。「クラッシュした周辺は信じられな
いぐらいの難コースでした。休日に遊びにいくならいいところなのですが、長いラリ
ーの実質最後のSSとしては最悪ですね。信じられないぐらいの高速コースなんです。
もちろんスピードを出さなければいいわけなんですが…」。


■WRCチャンプのビアシオンが今大会初のSSトップ!

 ビアシオンがダカールラリーで自身初のSSトップタイムを勝ち取った。ビアシオ
ンは総合3位にアップ。シャルムエルシェイクに到着した後、トランスミッションの
トラブルでフィニッシュランプの前でスタックした。「SSの最初からギアボックス
がなにか変だという感じがしていました。その後2速に入らなくなり、パンクしてし
まいました。フィニッシュランプのところでギアがかみ合って、まったく入らなくな
って…。後は転がってやっと3位を手に入れたようなものですね」と苦笑していた。
 フォントネがSS3位タイムで、ついに総合2位に上がった。「きょうがラリー全
体でも一番難しいSSでした。大きな岩があって難しかった。とてもツイスティーで
した。本当に信じられないくらい」フォントネは見るからに疲れ果てた様子だった。
 三菱ストラーダのスーザは総合5位をめぐりドゥビリエと争っていた。ドゥビリエ
は、CP1をトップタイムで通過し、この時点でスーザを逆転し5位に上がっていた。
しかしドゥビリエがSS終盤でミスコース、スーザが総合5位を守った。

 プライベート参加車では、スペインのオフロード選手権王者、ホセルイス・モンテ
ルド(三菱パジェロ)が総合11位を保ち、プライベーターでのトップを守った。ド
ライバーのアンドレア・メイヤー(ドイツ、三菱パジェロ)もSSを走りきり26位
タイムでシャルムエルシェイクに到着。総合では21位をキープした。それぞれ明日
の最終ゴールを待つ。


■いよいよ19日(日)栄光のパリダカゴール!残るSSは34キロ

 1月19日(日)はいよいよ最終日を迎える。13キロのリエゾンを走った後、最
後のSS34キロを走り、再びリエゾンを9キロ走った後シャルムエルシェイクのフ
ァイナルランプ、最終ゴールを迎える。表彰もここの表彰台で行われる。(19日の
ゴールは日本時間18時の予定)


■“プレッシャーはありません。明日はマイペースです”増岡浩

 −まさかのトップ。優勝目前の感じは。

 「一昨年のようなこともあるので(01年大会のシュレッサー妨害事件)、ラリー
はゴールするまで分からないことを、身をもって知っています。ペテランセルのトラ
ブルなど期待はしていませんでしたが、なにが起こるか分からないとは思っていまし
た。30分以内の差はやはりパリダカではあってないようなものです。去年、私はゴ
ール3日前に、50分の差をつけていましたが、ミスコースなどがあって差は15分
ほどになってしまいました。本当にパリダカは最後まで分かりません。明日も自分の
ペースで走ります」

 −プレッシャーはありませんか?優勝目前にして。

 「全くありません。ダカールで何度か、厳しい状況に追い込まれているので、今は
気持ちが高ぶるとか、神経過敏になるようなことはありません。明日は速くもなく、
遅くもなく、自分のペースで淡々と走ります」

 −今日のコースはどうでした。ペテランセルは岩に当たったようですが。

 「岩が多く、速度を上げられるところではありません。タイヤの痕も岩なので残っ
ていません。結構難しい設定でした。ペテランセルは私より後のスタートですから、
彼の状況は分かりません。サスペンションがもぎ取られるような事故のようです。す
ぐには直せないし、自力で走るのはちょっと難しいように聞いています。私はパンク
もいやだし、トラブルも避けたいので、淡々と走ってきました」。

 −体調の方はどうです?

 「朝の2時にキャンプを出ましたが、そのとき食べたものが良くなかったのか、腹
痛です。力も入らないので全開で走るようなことはしませんでした。絶好調でなかっ
たのも幸いしたかもしれません。シワの休息日以降、我慢の走りを続けてきましたが、
その我慢が良かったと思います。ラッキーではありますが、2位についていたこと、
30分以内にいたことで、逆にペテランセルがプレッシャーを受けていたのかもしれ
ません」

 −チームからの指示は何かありましたか?

 「SSの途中でチームのメカが、ペテランセルが止まっているのでゆっくり行け、
と言ってました。タイムアップして順位をひっくり返すなと言うことだったと思いま
す。いずれにしても2位キープを念頭に、自分のペースを守ってゆっくり、慎重に走
っていましたので、私としては満足です」

 −あと1日。SSは34キロですね。

 「自分の力を信じ、淡々と走ります。自分らしくゴールしたいと思います」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  
次回のパリダカレポートは1月20日(月)発行。最終・第17レグレポートを
お届けします。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

■テレビ放映予定

◇テレビ東京(全国6局ネット※)
 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送
・スポーツニュース「激スポ!」「スポパラ」
 1月19日(日)23時24分〜24時00分枠で放映。
 1月20日(月)23時50分〜24時04分枠で放映。

◇NHK
・「おはよう日本」
 1月20日(月)6時台のニュースで放映。

◇日本テレビ
・「ニュースプラスワン」
 1月21日(火)18時40分〜スポーツコーナーで放映(約4分)

◇BS−i(衛星放送)
・「Heart−Beat Weekend」
 1月19日(日)22時00分〜23時00分枠で放映。

        ◆番組は予告なく変更される場合があります◆

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2003年ダカールラリー公式サイト
http://www.dakar.com/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

     三菱チームの詳細情報は、以下のホームページでご覧頂けます

           http://www.ralliart.co.jp
    http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/index_j.html

  また、ラリー中の写真が下記のホームページよりダウンロード可能です。
              ご利用ください。

http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/03dakar_j/photo/index.html

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

           三菱自動車/ラリーアートi-news

 携帯電話(ドコモのi-mode)でパリ〜ダカールラリーニュースがご覧になれます。
  外出先からも三菱自動車/ラリーアートのパリダカ速報をお楽しみ下さい!

              携帯電話対応URL

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/i/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
2003/1/18
三菱自動車/ラリーアート・パリダカ速報:
第15レグレポートをご送付いたします。

・三菱自動車/ラリーアート・インターネット速報
 (以下のホームページでご覧になれます)
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

             ◆パリダカ動画配信中!!◆

       増岡選手のパジェロエボリューションの激走シーンや
     キャンプ風景などアフリカからの最新映像を随時お届けします

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/index.html

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ┃1月20日月曜日に、栄光のパリダカゴールシーンの動画を掲載致します┃
  ┃             ご期待下さい!             ┃
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

        1/13休息日シワのキャンプ地 (1/18更新)
          増岡選手からダカールWEBサイトをご覧の
            皆様にメッセージが届きました!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

          ◆増岡選手音声メッセージ配信中!!◆

       パリダカの現場から増岡選手の生の声をお届けします!

    http://web1.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/masuoka/index.html

         ※再生にはWindows Media Playerが必要です

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

             2003年ダカールラリー
              [第15レグレポート]
              1月18日(土)発行

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

          1月17日(金)第15レグ・SS15
         ルクソール(エジプト)〜アブリシュ(エジプト)
 リエゾン75キロ〜SS477キロ〜リエゾン24キロ/総走行距離576キロ


           03年パリダカ、ゴールまであと2日
              三菱車上位5台を独占!
          S・ペテランセル、初の4輪総合優勝を狙う
           「チームENEOS三菱ラリーアート」
         増岡浩は総合2位、トップとの差は25分50秒


           総合成績(第15レグ終了時・暫定)
 マルセイユから7,692キロ走破、シャルムエルシェイクまであと884キロ

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)  タイム

  1 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)
                            43時間25分41秒
  2 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)25分50秒
  3 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)     2時間23分47秒
  4 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)     2時間30分25秒
  5 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)    3時間02分54秒
  6 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)   3時間08分26秒
  7 S・アンラール    VW・ターレック(2)   4時間18分26秒
  8 A・バタネン     日産ピックアップ(2)   4時間54分53秒
  9 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)   8時間47分41秒
 10 L・アルファン    BMW・X5(2)     8時間57分56秒
 11 J−L・モンテルド  三菱パジェロ(2)     9時間32分02秒
 12 T・ドゥラベルニュ  日産ピックアップ(2)   9時間58分03秒
 13 C・チンセウ     プロトラック(2)    10時間48分15秒
 14 K・コルベルグ    三菱パジェロ(2)    11時間16分53秒
 15 J−P・ストルゴ   メルセデスML430(1)11時間32分16秒
 24 浅賀 敏則    トヨタ・ランドクルーザー(1)17時間52分05秒
 47 尾上 茂       スズキ・エスクード(2) 33時間52分30秒

 日本時間18日午前6時入電
 1位のタイムは第2レグSS2からのSS合計所要時間とペナルティーの合計、
 2位以下のタイムはトップとの差
 (1)=プロダクション部門、(2)スーパープロダクション部門


             第15レグSS成績(暫定)

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)   タイム

  1 A・バタネン     日産ピックアップ(2)   4時間06分51秒
  2 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)         6分23秒
  3 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)      12分49秒
  4 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)        13分12秒
  5 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)13分30秒
  6 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)14分53秒
  7 L・アルファン    BMW・X5(2)        18分51秒
  8 T・ドゥラベルニュ  日産ピックアップ(2)      19分23秒
  9 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)       24分15秒
 10 S・アンラール    VW・ターレック(2)      28分09秒
 30 浅賀 敏則     トヨタ・ランドクルーザー(1)1時間25分52秒
 45 尾上 茂       スズキ・エスクード(2)  2時間36分20秒

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 2003年ダカールラリー(正式名称テレフォニカ・ダカール2003/通称パリ
ダカ)は1月17日(金)、エジプトのルクソールからアブリシュまでの第15レグ
576キロ(うちSS=競技区間477キロ)を行った。「チームENEOS三菱ラ
リーアート」の増岡浩(三菱パジェロエボリューション)はSS5位タイムで走り、
総合2位をキープした。首位との差は前日から1分23秒縮まり25分50秒。「チ
ームATS三菱ラリーアート」のステファン・ペテランセル(フランス、三菱パジェ
ロエボリューション)はSS6位タイムで通算43時間25分41秒とし総合首位を
守っている。「チームENEOS三菱ラリーアート」のジャンピエール・フォントネ
(フランス、三菱パジェロ)はSS4位タイムで総合3位をキープ、「チームATS
三菱ラリーアート」のミキ・ビアシオン(イタリア、三菱パジェロ)はSS2位タイ
ムで走り、総合4位を守った。総合5位のカルロス・スーザ(ポルトガル、三菱スト
ラーダ)は6位のジニール・ドゥビリエ(南アフリカ、日産ピックアップ)に5分3
2秒差に詰められた。上位4台は三菱ラリーアートチーム、トップ5を三菱車が独占
し順調にゴールへと向かっている。アリ・バタネン(フィンランド、日産ピックアッ
プ)が今回3度目のSSトップタイムを獲得した。


■最後まで気が抜けない、GPS使用禁止ステージ

 大会2度目となるGPS(衛星利用測位システム)使用禁止ステージ。方角がよく
変わるのでミスコースに細心の注意を払わなければならない。コ・ドライバーの腕が
問われるコースだ。キャンプ地のアブリシュは、ナイルの谷とスエズ運河の間にある
砂利の多い台地。


■“優勝”というプレッシャーと闘う、ペテランセル

 ゴールまであと2日となった。ペテランセルは順調に走行を続け、2位増岡との差
は25分50秒。「まだもう一つ長いSSが残っています。今日はGPS禁止ステー
ジだったので難しかったですが、問題はありませんでした。でも実はちょっと気にな
っていることがあるんです。昨日は車から異音がしていたんですが、今日は聞こえな
かった。今晩はよく眠って明日のスタートに備えるよう努力します。少なくとも4時
間は眠らないと」ペテランセルは優勝というプレッシャーとも闘っている。

 増岡はSS5位タイムでペテランセルとの差を1分23秒縮めた。「ペテランセル
と一緒に走っています。トラブルがなければ順位はこのままでしょう。確実にゴール
することです」ペテランセルにトラブルや大きなミスコースがあれば、逆転のチャン
スは巡ってくる。

 フォントネはトリッキーな砂地とグラベルが入り交じったSSの200キロ地点で
2度のパンクに悩まされたが、総合3位を保った。「左側で2回パンクしました。リ
ヤホイールを交換した後でパンクして、車を止めて交換して走り始めたら今度はフロ
ントがパンクです。今日は最初の100キロは何事もなかったですが、その後でホコ
リっぽいツイスティーな道になって、谷もいくつか越えました。これからロードブッ
クを確認して明日早朝のスタートまで少しでも体を休めるようにします」。

 ビアシオンはSS2位タイムで総合4位をキープ。後続スーザとの差を32分29
秒に伸ばした。3位のフォントネとはわずか6分38秒差しかない。しかしビアシオ
ンは安全策を取るつもりだ。「今日はパンクも他のトラブルもなく走れてハッピーで
すよ。トラブルが起きないことが重要ですから、マイペースで走ろうと思っています
」。

 スーザは後ろのドゥビリエからプレッシャーをかけられ前日の17分差をこの日5
分32秒まで詰められたが、総合5位を守っている。


■BMWのアルファンとVWクラインシュミットの順位争い

 前日に自身初のSSトップタイムを出したリュック・アルファン(フランス、BM
W・X5)は序盤3番手で走っていたが、パンクによりSS7位のタイム、しかし総
合10位を守った。ユタ・クラインシュミット(ドイツ、フォルクスワーゲン・ター
レック)がこの日SS11位タイムで総合9位にいるが、アルファンとの差は10分
15秒。アルファンは18日の365キロのSSで逆転できる位置におり、2人の勝
負の行方が注目される。

 プライベーターでは、ホセルイス・モンテルド(スペイン、三菱パジェロ)がスー
パープロダクション部門ディーゼルクラスの首位こそアルファンに明け渡したものの、
プライベーターではトップの総合11位をキープ。クレーベル・コルベルグ(ブラジ
ル、三菱パジェロ)は総合14位にいる。


■最後の試練、大会最長828キロ(SS=365キロ)を走る

 1月18日(土)は本大会中、最長のステージ。夜明けとともにアブリシュのキャ
ンプ地を出発して413キロ先のSSのスタート地点に向かう。シナイ半島を走りシ
ャルムエルシェイクへ向かうコースで、緑が多く美しい谷間や、小石が多く、狭く険
しい峠を抜けるステージとなる。最終日のSSはわずか34キロなので、実質上18
日(土)が最後の長距離SSになるが、どんなハプニングが起こるとも限らず、油断
はできない。


■“難しいコースでした”増岡浩

 もしほかのチームと競り合っていたとしたら、今日は最後の勝負所だったでしよう。
とてもバンピーで約300キロはジャンプの繰り返しでした。ワジ(涸れ谷)の中で
は石が凄く、コースの半分は石だらけでした。パンクは1発やってしまいました。今
のパリダカはパンクが多いです。ぶつけたり、こすったりはしていないんですが、時
速170キロほどでバンピーなところを走り続けるので、熱でタイヤが傷むのでしょ
うか。
 ペテランセルと一緒に走っています。特に仕掛けることもしません。彼もトラブル
を避けて慎重です。ミスコースやトラブルがなければ順位はこのままでしょう。確実
にゴールすることです。篠塚さん、右京さんが転倒、リタイアしているので、日本人
ドライバーとして、キチンとゴールしたいと思っています。ペースも落としています。
後2日です。しっかりと走ります。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  
次回のパリダカレポートは1月19日(日)発行。第16レグレポートを
お届けします。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

■テレビ放映予定

◇テレビ東京(全国6局ネット※)
 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送
・スポーツニュース「激スポ!」
 1月18日(土)23時40分〜24時20分枠で放映。
 1月19日(日)23時24分〜24時00分枠で放映。

◇NHK
・「おはよう日本」
 1月20日(月)6時台のニュースで放映。

◇BS−i(衛星放送)
・「Heart−Beat Weekend」
 1月19日(日)22時00分〜23時00分枠で放映。

        ◆番組は予告なく変更される場合があります◆

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2003年ダカールラリー公式サイト
http://www.dakar.com/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

     三菱チームの詳細情報は、以下のホームページでご覧頂けます

           http://www.ralliart.co.jp
    http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/index_j.html

  また、ラリー中の写真が下記のホームページよりダウンロード可能です。
              ご利用ください。

http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/03dakar_j/photo/index.html

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

           三菱自動車/ラリーアートi-news

 携帯電話(ドコモのi-mode)でパリ〜ダカールラリーニュースがご覧になれます。
  外出先からも三菱自動車/ラリーアートのパリダカ速報をお楽しみ下さい!

              携帯電話対応URL

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/i/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
2003/1/17
三菱自動車/ラリーアート・パリダカ速報:
第14レグレポートをご送付いたします。

・三菱自動車/ラリーアート・インターネット速報
 (以下のホームページでご覧になれます)
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

             ◆パリダカ動画配信中!!◆

       増岡選手のパジェロエボリューションの激走シーンや
     キャンプ風景などアフリカからの最新映像を随時お届けします

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/index.html

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ┃1月20日月曜日に、パリダカゴールシーンの動画を掲載致します┃
   ┃            ご期待下さい!           ┃
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

      15日「砂漠のGTカー」パジェロエボリューション。
         1ー2フォーメーションで砂漠を激走。

    14日大砂丘を巧みに越える増岡選手のパジェロエボリューション
            ダイナミックな空撮シーン!

             の2本をUPしました!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

          ◆増岡選手音声メッセージ配信中!!◆

       パリダカの現場から増岡選手の生の声をお届けします!

    http://web1.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/masuoka/index.html

         ※再生にはWindows Media Playerが必要です

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

             2003年ダカールラリー
              [第14レグレポート]
              1月17日(金)発行

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

          1月16日(木)第14レグ・SS14
          ダハラ(エジプト)〜ルクソール(エジプト)
 リエゾン53キロ〜SS274キロ〜リエゾン375キロ/総走行距離702キロ


           03年パリダカ ゴールまであと3日
          三菱ラリーアートチーム トップ4独占
      「チームATS三菱ラリーアート」ペテランセル総合1位
          「チームENEOS三菱ラリーアート」
         増岡浩総合2位、トップとの差は27分13秒


           総合成績(第14レグ終了時・暫定)
マルセイユから7,116キロ走破、シャルムエルシェイクまであと1,460キロ

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)  タイム

  1 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)
                            39時間03分57秒
  2 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)27分13秒
  3 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)     2時間25分28秒
  4 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)     2時間38分55秒
  5 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)    2時間53分32秒
  6 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)   3時間10分30秒
  7 S・アンラール    VW・ターレック(2)   4時間05分10秒
  8 A・バタネン     日産ピックアップ(2)   5時間09分46秒
  9 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)   8時間30分07秒
 10 L・アルファン    BMW・X5(2)     8時間53分58秒
 11 J−L・モンテルド  三菱パジェロ(2)     8時間57分22秒
 12 T・ドゥラベルニュ  日産ピックアップ(2)   9時間53分33秒
 13 K・コルベルグ    三菱パジェロ(2)    10時間26分55秒
 14 J−P・ストルゴ   メルセデスML430(1)10時間28分34秒
 15 C・チンセウ     プロトラック(2)    10時間28分39秒
 24 浅賀 敏則    トヨタ・ランドクルーザー(1)16時間41分06秒
 47 尾上 茂       スズキ・エスクード(2) 31時間31分03秒

 日本時間17日午前6時入電
 1位のタイムは第2レグSS2からのSS合計所要時間とペナルティーの合計、
 2位以下のタイムはトップとの差
 (1)=プロダクション部門、(2)スーパープロダクション部門


             第14レグSS成績(暫定)

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)   タイム

  1 L・アルファン    BMW・X5(2)     3時間02分20秒
  2 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)           22秒
  3 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)       1分06秒
  4 A・バタネン     日産ピックアップ(2)       2分05秒
  5 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)         3分11秒
  6 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2) 4分27秒
  7 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2) 5分50秒
  8 S・アンラール    VW・ターレック(2)       5分56秒
  9 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)        7分18秒
 10 T・ドゥラベルニュ  日産ピックアップ(2)      11分08秒
 19 浅賀 敏則      トヨタ・ランドクルーザー(1)  49分28秒
 50 尾上 茂       スズキ・エスクード(2)  2時間41分45秒

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 2003年ダカールラリー(正式名称テレフォニカ・ダカール2003/通称パリ
ダカ)は1月16日(木)、エジプトのダハラからルクソールまでの第14レグ70
2キロ(うちSS=競技区間274キロ)を行った。「チームENEOS三菱ラリー
アート」の増岡浩(三菱パジェロエボリューション)はパンクでSS7位タイムに留
まり、総合首位との差が前日の25分50秒から27分13秒と更に拡がった。「チ
ームATS三菱ラリーアート」のステファン・ペテランセル(フランス、三菱パジェ
ロエボリューション)はSS6位タイム、通算39時間3分57秒で総合首位を守っ
た。「チームENEOS三菱ラリーアート」のジャンピエール・フォントネ(フラン
ス、三菱パジェロ)がSS2位タイムで総合3位、「チームATS三菱ラリーアート
」のミキ・ビアシオン(イタリア、三菱パジェロ)も総合4位(SS5位)をキープ
している。総合5位は三菱ストラーダのカルロス・スーザ(ポルトガル)が守り、上
位4台は三菱ラリーアートチーム、トップ5を三菱車が独占している。
 SSではリュック・アルファン(フランス、BMW・X5)が自身初の区間トップ
タイムを獲得した。


■交易で栄えたキャラバン隊の道をラリーカーが疾走

 今はほとんど使われていないが、ファラオの時代に、交易でスーダンに集結するキ
ャラバン隊が使っていた昔のピスト(道)、そこがSSの舞台となった。コースは、
5キロに渡ってジグザグな道を登り、しばらく走ると、くねくねした小石の多い地帯
に出る。そこを抜けると、完全なピスト外走行となる。最後に断崖を1キロに渡って
下るが、ゴールにたどりつくためには、正しいルートを見付けなければならず、それ
がこの日のポイント。ルクソールの語源は、アラブ語で「シャトー(城)」を意味す
るエル・クソールから来ている。ルクソールはカイロの南750キロ、上エジプトの
ナイル右岸にある町。


■4輪初優勝を狙うペテランセル、ヒヤリ。チェックポイント付近でミスコース

 総合優勝がいよいよ近づいてきたペテランセル。「今日も遅めに走るように心がけ
ました。リスクを負わずにヒロシの近くにいればいいわけですからね。スピードを落
として困ることと言えば、車の振動音や駆動音が気になり始めることでしょうか。今
日も短いSSでしたが、簡単とは言えませんでした。最初のCPでは正しいルートか
ら外れてしまい、戻るまで少しタイムロスしましたが、バイクの跡をたどって戻るこ
とができました」。


■三菱パジェロのフォントネ、ビアシオンも堅実なペースで3、4位

 フォントネは今日もSS2位タイム、総合3位のポジションをキープしラリー終盤
に来て順調な走りだ。コ・ドライバーのピカールも満足そう。「出だしスピードを上
げて、前にいたビアシオンを捕まえました。その後はちょっとペースを落としました。
それにしても変化に富んでいて、いいSSでしたね」。
 ビアシオンはSS5位タイムで総合4位をキープした。後ろのスーザとの差を前日
の10分30秒から14分37秒に広げることもできた。「パンクがありって、それ
はついてなかったですが、あと3日間総合4位をキープするには十分なリードです。
大きなトラブルがない限り、後ろのカルロスに抜かれることはないでしょう」。
 スーザの方は16分58秒差で迫っている総合6位でジニール・ドゥビリエ(南ア
フリカ、日産ピックアップ)が気になる様子。「今日もいろいろあって、右に行くべ
きところを少し左に行ってしまって、コースを間違えたところもありました。今日の
ようなコースではジニールの車のほうがトップスピードが速いので、差を詰められて
しまいました」。


■BMWのアルファンがパリダカ初のSSベストタイム

 自身初のダカールでのSSトップタイムを獲得したリュック・アルファンは元アル
ペンスキー滑降のW杯王者。他のスポーツ競技から転向した選手として区間トップは
パリダカ初の快挙となった。これによりアルファンはスーパープロダクション部門デ
ィーゼルクラスのトップに浮上した。
 ユタ・クラインシュミット(ドイツ、フォルクスワーゲン・ターレック)はこの日
スタート間もなくメカニカルトラブルで1時間以上のタイムロス。CP1を51位で
通過し、結局SS33位タイムだった。クラインシュミットにとってはどこまでもツ
キのない今年のパリダカだが、総合では9位を守った。


■スーパープロダクション部門ディーゼルクラス首位争い

 前日までクラストップにいたホセルイス・モンテルド(スペイン、三菱パジェロ)
はアルファンに総合で逆転され、スーパープロダクション部門ディーゼルクラスの首
位の座を明け渡した。アルファンはこの日一日で前日まで40分以上あった差を逆転
したことになる(モンテルドとアルファンとの差は3分24秒)。
 クレーベル・コルベルグ(ブラジル、三菱パジェロ)はSS15位タイムで走り、
総合13位、アマチュア部門でのトップだ。女性ドライバーのアンドレア・メイヤー
(ドイツ、三菱パジェロ)はSS23位タイムで総合22位。

 1月17日(金)は今大会2度目となるGPS禁止ステージ。ルクソールから北へ
向かい、エジプト東部の砂漠を通り、アブリシュまで第15レグ576キロ(うちS
S477キロ)を走る。アブリシュが19日(日)最終ゴールのシャルムエルシェイ
クに至る最後のビバーク地となる。


■“古(いにしえ)の道を走りました”増岡 浩

 ポジションをキープして、間違いなく走るのが今日を含めてゴールするまでの大切
な役割です。ルートはほとんどガレ場でした。砂の部分もありましたがわずかです。
ナイル川に沿ったルクソールには緑もあり、ホッとする感じです。人の住むところへ
来たなー、と思います。
 スタートしてすぐに、急な登りでした。大きな断層で、そこ1カ所しか通れるとこ
ろがないそうです。昔、昔の道、エジプトをファラオが支配していた頃の隊商路で、
古いケルンが所々にあり、路面は石畳のようになっていました。ナイルは渇水期なの
でしょうか、思ったより水は少なかったですが、橋を渡りながら、なんだか文明のに
おいを嗅ぐように思いました。
 明日はおそらく石や岩の多い地域になるでしょう。チームの方もそれを予測して、
スペア・タイヤは一杯の4本を積みます。パンクで動けなくなるようなことはしたく
ありません。三菱の1〜5位独占に向け、慎重に走ります。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  
次回のパリダカレポートは1月18日(土)発行。第15レグレポートを
お届けします。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

■テレビ放映予定

◇テレビ東京(全国6局ネット※)
 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送
・スポーツニュース「激スポ!」
 1月17日(金)23時50分〜24時04分枠で放映。
 1月18日(土)23時25分〜24時05分枠で放映。

◇テレビ朝日
・「ニュースステーション」21時54分〜
 1月17日(金)パリダカミニ特集(約9分)。

        ◆番組は予告なく変更される場合があります◆

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2003年ダカールラリー公式サイト
http://www.dakar.com/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

     三菱チームの詳細情報は、以下のホームページでご覧頂けます

           http://www.ralliart.co.jp
    http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/index_j.html

  また、ラリー中の写真が下記のホームページよりダウンロード可能です。
              ご利用ください。

http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/03dakar_j/photo/index.html

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

           三菱自動車/ラリーアートi-news

 携帯電話(ドコモのi-mode)でパリ〜ダカールラリーニュースがご覧になれます。
  外出先からも三菱自動車/ラリーアートのパリダカ速報をお楽しみ下さい!

              携帯電話対応URL

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/i/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

お問い合わせは下記にお願いします。

(株)ラリーアート :須賀 Tel:03−5232−7682
2003/1/16
三菱自動車/ラリーアート・パリダカ速報:
第13レグレポートをご送付いたします。

・三菱自動車/ラリーアート・インターネット速報
 (以下のホームページでご覧になれます)
 http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

             ◆パリダカ動画配信中!!◆

       増岡選手のパジェロエボリューションの激走シーンや
     キャンプ風景などアフリカからの最新映像を随時お届けします
           
       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/index.html

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

          ◆増岡選手音声メッセージ配信中!!◆

       パリダカの現場から増岡選手の生の声をお届けします!

    http://web1.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/masuoka/index.html

         ※再生にはWindows Media Playerが必要です

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

             2003年ダカールラリー
              [第13レグレポート]
              1月16日(木)発行

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

          1月15日(水)第13レグ・SS13
           シワ(エジプト)〜ダハラ(エジプト)
 リエゾン47キロ〜SS569キロ〜リエゾン41キロ/総走行距離657キロ


             後半戦のヤマ場SS569キロ
         三菱ラリーアートチーム、総合上位4台を独占
           ペテランセル依然総合トップをキープ
          「チームENEOS三菱ラリーアート」
            増岡浩はパンクで25分50秒差


           総合成績(第13レグ終了時・暫定)
マルセイユから6,414キロ走破、シャルムエルシェイクまであと2,162キロ

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)  タイム

  1 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)
                            35時間57分10秒
  2 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)25分50秒
  3 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)     2時間29分33秒
  4 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)     2時間40分11秒
  5 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)    2時間50分41秒
  6 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)   3時間13分51秒
  7 S・アンラール    VW・ターレック(2)   4時間03分41秒
  8 A・バタネン     日産ピックアップ(2)   5時間12分08秒
  9 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)   7時間05分28秒
 10 J−L・モンテルド  三菱パジェロ(2)     8時間18分20秒
 11 L・アルファン    BMW・X5(2)     8時間58分25秒
 12 J−P・ストルゴ   メルセデスML430(1) 9時間19分00秒
 13 K・コルベルグ    三菱パジェロ(2)     9時間45分30秒
 14 T・ドゥラベルニュ  日産ピックアップ(2)   9時間46分52秒
 15 C・チンセウ     プロトラック(2)    10時間21分06秒
 24 浅賀 敏則    トヨタ・ランドクルーザー(1)15時間56分05秒
 46 尾上 茂       スズキ・エスクード(2) 28時間53分45秒

 日本時間16日午前6時入電
 1位のタイムは第2レグSS2からのSS合計所要時間とペナルティーの合計、
 2位以下のタイムはトップとの差
 (1)=プロダクション部門、(2)スーパープロダクション部門


             第13レグSS成績(暫定)

 順位 ドライバー      車両(カッコ内は部門)   タイム

  1 A・バタネン     日産ピックアップ(2)   4時間42分29秒
  2 L・アルファン    BMW・X5(2)         1分18秒
  3 G・ドゥビリエ    日産ピックアップ(2)       8分22秒
  4 C・スーザ      三菱ストラーダ(2)       15分07秒
  5 S・ペテランセル   三菱パジェロエボリューション(2)16分11秒
  6 増岡 浩       三菱パジェロエボリューション(2)17分43秒
  7 M・ビアシオン    三菱パジェロ(2)        18分19秒
  8 J−P・フォントネ  三菱パジェロ(2)        19分59秒
  9 S・アンラール    VW・ターレック(2)      20分31秒
 10 J・クラインシュミットVW・ターレック(2)      27分23秒
 28 浅賀 敏則     トヨタ・ランドクルーザー(1)1時間34分44秒
 51 尾上 茂       スズキ・エスクード(2)  3時間11分36秒

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 2003年ダカールラリー(正式名称テレフォニカ・ダカール2003/通称パリ
ダカ)は1月15日(水)、後半のヤマ場となるエジプトのシワからダハラまでの第
13レグ657キロ(うちSS=競技区間569キロ)を行った。「チームENEO
S三菱ラリーアート」の増岡浩(三菱パジェロエボリューション)はSS6位タイム
で、総合では首位との差が25分50秒、2位をキープした。「チームATS三菱ラ
リーアート」のステファン・ペテランセル(フランス、三菱パジェロエボリューショ
ン)がSS5位タイム、通算35時間57分10秒で総合首位を守った。
 「チームENEOS三菱ラリーアート」のジャンピエール・フォントネ(フランス、
三菱パジェロ)はSS8位タイムで総合3位、「チームATS三菱ラリーアート」の
ミキ・ビアシオン(イタリア、三菱パジェロ)もSS7位タイムで総合4位をキープ
している。総合5位も三菱ストラーダのカルロス・スーザ(ポルトガル)が守り、上
位4台は三菱ラリーアートチーム、トップ5を三菱車が独占している。


■SSトップはバタネン
 ドメビウス(BMW)、片山(トヨタ)がリタイア

 SSトップはパリダカ4勝を誇るアリ・バタネン(フィンランド、日産ピックアッ
プ)。バタネンは今大会2回目の区間トップで、総合では8位まで順位を戻している。
SS2位はリュック・アルファン(フランス、BMW・X5)でバタネンから1分1
8秒遅れだった。一時総合3位にいたグレゴワール・ドメビウス(ベルギー、BMW・
X5)はシワを巡る14日のステージでリタイアし、戦列を離れた。プロダクション
部門に出場していた日本の片山右京(トヨタ)も、砂丘を走る14日に前方回転。惜
しくもリタイアとなった。


■ペテランセル、余裕のペースダウン、増岡はパンク

 ペテランセルはこの日のSSでは5位タイムに終わったものの、2位増岡に対して
リードを25分50秒に伸ばした。三菱車以外で最前の総合6位にいるジニール・ド
ゥビリエ(南アフリカ、日産ピックアップ)との差は実に3時間13分51秒となる。
「今日は良かったです。高速で山も砂丘もありました。タイムは良くないですが、昨
日ものすごいリスクを負って走りましたから、今日はゆっくり走ろうと決めていまし
た。どのSSも勝ちに行く必要はありません。ヒロシとの勝負で常に主導権を握って
いたかったので今日はヒロシに離されなければ良かったわけです。CPでヒロシが後
ろのほうで日産と走っているのが分かって、その後遅れていたようなので、勝負する
必要がなくなりました」。
 増岡は途中パンクもありSS6位タイムに留まった。「何が起きてそうなったのか
分かりません。砂地でパンクしまして…。トリッキーなコースでしたが、砂の塔や砂
丘があったりして景色は素晴らしかったですね」。


■フォントネ、ビアシオン堅実な走りで3位、4位をキープ

 フォントネもパンクに悩まされSS8位タイムだったが、総合3位はしっかりとキ
ープした。コ・ドライバーのジル・ピカール(フランス)は語る。「昨日、自分もフ
ォントネも大砂丘でちょっと首を痛めたので今日はセーブしながら走りました。20
0キロ地点にちょっと注意が必要な砂丘がありましたけど、景色は美しかったですね
」。
 ビアシオンはSS7位タイムで総合5位を守った。「ほとんどの車が安全走行して
ましたね。我々はパンクして、それでドゥビリエ(日産)に抜かれて、後で抜けなか
ったのが残念。でもまだまだ先は長いですし、いい位置につけていると思っています
」。
 三菱ストラーダのスーザはこの日三菱車では最速のSS4位タイムで快走、総合4
位のビアシオンとの差を10分30秒に詰めた。「今日はトラブルもなく、いい一日
でした。まずここまで走り続けていられるということが素晴らしいです。総合でトッ
プ5に入ってうれしいです」。


■カテゴリー優勝を目指す、スペインの三菱パジェロ

 三菱のプライベーターではホセルイス・モンテルド(スペイン、三菱パジェロ)が
総合10位をキープしている。モンテルドはこのままの順位でゴールすれば、スーパ
ープロダクションのディーゼル部門優勝となる。「ここ数日うまくいっています。ミ
スもありません。ディーゼル部門ではアルファンに40分リードしてますが、まだ先
は長いですし、アルファンは速い上にSSトップを取りに行くぞと意気込んでますか
ら、全く気が抜けませんよ」。


■ドイツの女性ドライバー、メイヤー完走を目指す

 ドイツ人女性ドライバー、アンドレア・メイヤー(三菱パジェロ)は総合21位。
「どんどんシャルムエルシェイクに近づいてきています。最初にマルセイユで“トッ
プ20でゴールしたい”と考えていましたが、それもあと一歩ですね。バイクとはま
た全然違ったとても素晴らしい経験でした。バイクでは大砂丘に来て頂上から辺りを
全部見ることができますが、車では自分の側しか見られません。もし段差や別の砂丘
が見えてなかったら滑り落ちてしまいます。バイクならすぐに方向転換できますが、
車は簡単に向きを変えられませんから身動きが取れなくなって大変です。自分にとっ
ては“曲がる”とはどういうことかをつくづく学ぶ機会でしたよ」。


■16日はいよいよ古代王朝のルクソールへ

 1月16日(木)はダハラを出て東に向かい、702キロ(うちSS274キロ)
を走り古代王朝の香り高いルクソールを目指す。ルクソールは古代遺跡「王家の谷」
「女王の墓」などで世界的に有名。ルートは古代エジプト王朝の時代からエジプトの
南にあるスーダンとの交易でラクダの隊列が使っていた道で、曲がりくねった砂漠の
道だ。途中有名なカルナック神殿を間近に通り過ぎる。


■“ リスクをどこまで背負うか”増岡浩

 大きな砂丘が沢山あり、美しい砂漠でした。途中からは砂が白く変わり、大きな峡
谷を二つ越えました。砂丘をペテランセルと走っているとき、原因不明のパンクです。
ツイていません。
 三菱は1〜5位を独占しているので、この態勢はチームとしては最高です。リスク
を招くようなドライブは避けなければなりません。今度のラリーで感じたのは、前の
見えない砂丘でどこまでアクセルを踏んで行くかです。度胸がないと先の見通しの利
かないところでは、どうしてもアクセルを緩めたり、ブレーキを踏みます。今度のラ
リーにはそういうところが多かったんです。リビア砂漠では、見えないところでもア
クセルを開けていかないと、勝てないでしょう。私の今後の課題でもあると思います。
リスクをどこまで背負うか、そのあたりに勝負の分かれ目があると思います。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  
次回のパリダカレポートは1月17日(金)発行。第14レグレポートを
お届けします。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

■テレビ放映予定

◇テレビ東京(全国6局ネット※)
 ※TV東京、TV北海道、TV愛知、TV大阪、TVせとうち、TVQ九州放送
・スポーツニュース「激スポ!」
 1月16日(木)24時00分〜24時14分枠で放映。
 1月17日(金)23時50分〜24時04分枠で放映。

◇テレビ朝日
・「ニュースステーション」21時54分〜
 1月17日(金)パリダカミニ特集(約9分)。

昨日予定されていましたテレビ朝日「ニュースステーション」での放映は中止となり
ました。

        ◆番組は予告なく変更される可能性があります◆

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2003年ダカールラリー公式サイト
http://www.dakar.com/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

     三菱チームの詳細情報は、以下のホームページでご覧頂けます

           http://www.ralliart.co.jp
    http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/index_j.html

  また、ラリー中の写真が下記のホームページよりダウンロード可能です。
              ご利用ください。

http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/03dakar_j/photo/index.html

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

           三菱自動車/ラリーアートi-news

 携帯電話(ドコモのi-mode)でパリ〜ダカールラリーニュースがご覧になれます。
  外出先からも三菱自動車/ラリーアートのパリダカ速報をお楽しみ下さい!

              携帯電話対応URL

       http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DAKAR/i/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

お問い合わせは下記にお願いします。

(株)ラリーアート :須賀 Tel:03−5232−7682

Back Number